現地10月19日に開幕を迎えるNBA2021−22シーズン。今季はブルックリン・ネッツとロサンゼルス・レイカーズの東西2大パワーハウスが、優勝に向けて戦力をアップさせ、話題をさらっている。

 どちらもイースト、ウエスト両カンファレンスを制し、NBAファイナルでの対決が期待されているが、その前にまずは約6か月間に及ぶレギュラーシーズンを戦い抜かなければならない。

 もちろん、82試合のレギュラーシーズンとて優勝を目指すチームにとってはすべてが大事なゲームだ。歴代の優勝チームを見ても、その多くがシーズンできっちりと上位シードを掴み、プレーオフに臨んでいる。

 そこで今回は、シーズン別の平均得点差ランキングを紹介する。NBA全75シーズンで、最も多くの差をつけて相手を圧倒したのはどの年のどのチームなのか。まずは10位から6位までを見ていこう。
 ■NBA1試合平均得点差ランキング
※チーム名右横の数字が平均得点差。カッコ内の得=平均得点、失=平均失点。★=優勝

10位:2007−08セルティックス/10.26(得100.5−失90.3)/66勝16敗★
9位:1991−92ブルズ/10.44(得109.9−失99.5)/67勝15敗★
8位:2015−16スパーズ/10.63(得103.5−失92.9)/67勝15敗
7位:2015−16ウォリアーズ/10.76(得114.9−失104.1)/73勝9敗
6位:1996−97ブルズ/10.80(得103.1−失92.3)/69勝13敗★

 10位は2007−08シーズンに頂点に立ったセルティックス。この年はポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンのビッグ3を結成し、前年の24勝から42個もの白星を上積み。平均得点はリーグ11位ながら失点は90.3点で2位。堅守を武器に快進撃を見せ、球団22年ぶりの優勝を成し遂げた。

 9位と6位にはマイケル・ジョーダン時代のブルズがランクイン。ブルズは91〜93年と96〜98年に2度の3連覇を達成しているが、ここでランクインしたのはいずれも各2連覇目のシーズン。91−92は平均得点がリーグ5位、失点が3位、96−97は得点1位、失点6位と、いずれも攻守を高いレベルで備えていた。

 8位と7位にランクインしたのは奇しくも同じ2015−16シーズンの2チーム。スパーズはティム・ダンカンが現役最終年で、カワイ・レナードとラマーカス・オルドリッジが攻撃の中心に。リーグNo.1の堅守を武器に球団勝利記録を塗り替えた。ウォリアーズはそのスパーズを上回る、リーグ史上最多の73勝をマーク。2年連続MVPに輝いたステフィン・カリーを中心とした圧倒的な攻撃力で、開幕24連勝など歴史的なシーズンを送った。

 もっとも、この2チームとも最終的に優勝は達成できていない。スパーズはプレーオフのカンファレンス準決勝でサンダーに敗れ、ウォリアーズはファイナルでキャバリアーズに逆転負けを喫している。
 ■NBA1試合平均得点差ランキング
※チーム名右横の数字が平均得点差。カッコ内の得=平均得点、失=平均失点。★=優勝

5位:1971−72バックス/11.16(得114.6−失103.5)/63勝19敗
4位:2016−17ウォリアーズ/11.63(得115.9−失104.3)/67勝15敗★
3位:1995−96ブルズ/12.24(得105.2−失92.9)/72勝10敗★
2位:1970−71バックス/12.26(得118.4−失106.2)/66勝16敗★
1位:1971−72レイカーズ/12.28(得121.0−失108.7)/69勝13敗★

 トップ5には70年代のバックスが2チーム食い込んでいる。怪物カリーム・アブドゥル・ジャバーと元祖“Mr.トリプルダブル”のオスカー・ロバートソンを擁したチームは、70−71シーズンに創設3年目にして初優勝。この年はシーズン序盤に16連勝、中盤に10連勝、終盤に20連勝と年間を通して圧倒的な強さを誇り、歴代2位の平均12.26点差をつけた。翌71−72年も優勝こそ逃したものの、平均11.16点差は堂々の歴代5位につけている。

 4位には記憶に新しい2016−17シーズンのウォリアーズがランクイン。前述の7位で登場した15−16シーズンに優勝を逃したチームは、同年のオフにリーグベストプレーヤーの1人であるケビン・デュラントを獲得。カリー、デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ4が完成し、シーズンでは平均11.63点差をつけて圧倒、プレーオフでも16勝1敗と無敵の強さを誇った。
  3位のブルズは、そのウォリアーズに抜かれるまで歴代最多記録(72勝)を保持していた伝説のチーム。一時的に引退してしたジョーダンが復帰を果たし、さらにリバウンド王のデニス・ロッドマンを加えたことで、攻守ともに他を寄せつけず、リーグ初の70勝超えを達成した。なお、この年の10敗のうち、3つは1点差負けのゲームだった。

 そして栄えある1位に立ったのは、1971−72シーズンのレイカーズだ。“Mr.クラッチ”のジェリー・ウエストや伝説の巨人ウィルト・チェンバレンら豪華メンバーを擁したチームは、11月から1月にかけて史上最長の33連勝を記録。平均121得点はリーグ1位で、3月には63点差(162−99)で勝利した試合もあった。プレーオフでは、このランキングで5位につけたバックスを破り、球団18年ぶりの優勝を飾っている。

 はたして今季のレイカーズやネッツは、これら過去の名チームのように、圧倒的な強さを見せることができるのか。タレントの質・量では見劣りしないだけに、シーズン終了後にはランキングに変動が起きているかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部