デビスカップフランス代表の元キャプテンで、全仏オープンの大会ディレクターを務める、ギー・フォルジェ氏がスイスのラジオ番組『Infrarouge』に出演。そのなかでビッグ3(フェデラー・ナダル・ジョコビッチ)引退後のテニス界の将来について語った。

 約15年以上にわたって世界のトップに君臨し、テニス界を席巻してきたビッグ3。3人全員がグランドスラム優勝20回で並んでおり、長らくファンからも絶大な人気を誇っている。

 だが、ジョコビッチとナダルはともに30代半ば、フェデラーに至ってはすでに40歳を迎え、3人のキャリアの終焉が刻一刻と近付いてきていることは事実だ。さらにここ最近はダニール・メドベージェフ(ロシア/25歳)、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/24歳)、ステファノス・チチパス(ギリシャ/23歳)といった有望な若手も台頭しており、次世代のプレーヤーがビッグ3に勝利するケースも増えてきている。

 世代交代も着々と進む中、フォルジェ氏は輝かしい功績を残し続けてきたビッグ3が引退した場合、「テニス人気は底を突くこともあるかもしれない。彼らの今の知名度を考えれば、彼らの引退がスポーツ界に悪影響を及ぼすことは間違いないだろう」と予想。
  その一方でフォルジェ氏はいつの時代も後続の世代がレジェンドと称される名選手たちに取って代わるような活躍を見せてきたことを踏まえ、テニス界の未来を悲観する必要はないと主張した。

「私たちはビヨン・ボルグ、ジョン・マッケンロー、ジミー・コナーズらと一緒に成長してきた。この時期、テニスは爆発的に普及したんだ。その後、『この人たちがプレーしなくなったらどうしよう』と思っていたが、彼らの後にアンドレ・アガシ、ピート・サンプラスが続き、テニス人気は少しの下降ですんだ」

「その後にはまたロジャー(フェデラー)が出てきて、ラファ(ナダル)とノバク(ジョコビッチ)が出てきた。ウインブルドンや全仏オープンなどの大きな大会はこれからも若手選手を引き付けるだろう。ビッグ3がテニスを辞めたら多少の底打ちはあると思うが、私は、これからも大勢の人々がウインブルドンや全仏の会場の前に並び続けることを願ってやまない」

 どんなに偉大な選手であってもいずれは終わりを迎える時がやってくる。これから先も強さとカリスマ性を兼ね備えたプレーヤーが続々と出てくることを期待したい。

文●中村光佑

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