「キャリアもこの時点までくると、このチームが必要とすることなら何でもやってやろうってやつさ。『俺は座っちゃいられない』『先発で出たい』『ベンチからプレーしたい』とかね。もうどんなことでもね」

 ロサンゼルス・レイカーズのカーメロ・アンソニーは、トレーニングキャンプ3日目となった10月1日(日本時間2日、日付は以下同)にメディアの前でそう語り、キャリア19シーズン目に向けて始動していることを明かした。

 今季レイカーズの予想スターターはラッセル・ウエストブルック、ウェイン・エリントンがバックコート、トレバー・アリーザ、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスがフロントコートという布陣。

 カーメロは主にパワーフォワードを務めることが濃厚なため、レブロンあるいはデイビスのバックアップを務めることとなる。

「俺はこのリーグで17、18年をスターターとしてプレーしてきた経験がある。それに1年はベンチスタートを務めてきたんだ。だからどっちになろうと気にすることはないね」
  そう語ったカーメロは昨季、ポートランド・トレイルブレイザーズでシックスマンを務めており、平均24.5分はキャリア最少のプレータイムだった。それでも、平均13.4点、3.1リバウンド、1.5アシストに加え、キャリアハイとなる3ポイント40.9%(平均1.9本成功)を残している。

 フランク・ヴォーゲル・ヘッドコーチは「彼がこのチームと契約する前、私たちは会話を交わしたんだ。そこで私は『君にはこのチームで重要な役割を思い描いている』と言ったんだ。先発かベンチスタートか、まだどうなっていくかは分からない。ただ、このチームにおいて重要な存在になるだろう」と語り、期待を寄せている。

 指揮官の言葉に、カーメロも「彼が求めることなら何でもやってみせる。この年になって、いまさら俺がつまずくことはない。さぁ行こう、勝ちに行こうぜ、って感じさ」と意気込んでおり、特にキャッチ&シュートから繰り出す高精度な3ポイントは重宝されることが見込め、1対1で絶妙な駆け引きから繰り出す円熟味のあるジャンパーはレイカーズの武器の一つとなるはず。

 ニューヨーク州出身の大ベテランは37歳と、チーム最年長ではあるものの、「俺は今でも自分のやるべきことを十分できると感じている。しかも高いレベルでね」と切り出し、こう続ける。

「でも何よりも大事なことは、俺が依然としてバスケットボールに対して情熱的なこと。その情熱を失うことなんてないのさ。俺はゲームを愛している。そして今の俺の情熱というのは、これまでで最も高い位置にある」

 NBA歴代10位の通算2万7370得点を誇るカーメロは、今季中にモーゼス・マローン(元ヒューストン・ロケッツほか/2万7409得点)を抜いて歴代9位へ浮上することが確実。

 歴代8位のシャキール・オニール(元レイカーズほか/2万8596得点)を抜き去るのは厳しそうだが、タレント軍団の中で点取り屋のスペシャリストとして活躍することは十分可能ではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)