中国競泳界のスーパースターが、久々に公式ウェイボーを更新した。五輪通算で3つの金メダルに輝く孫楊だ。投稿したおよそ1分3秒の短い動画が、中国国内でちょっとした話題を呼んでいる。
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 今年6月、長きに渡った一連のドーピング拒否騒動が最終決着を見た。結果的に8年と宣告された資格停止処分は4年3か月に減刑されたものの、孫楊は切望していた東京五輪出場への夢を絶たれる。キャリアのピークにあった29歳は失意のどん底に叩き落とされるが、資格停止の適応は2020年2月からで、ぎりぎり次のパリ五輪には間に合う計算だ。中国水泳協会もすぐさま、孫楊への全面バックアップを公言した。

 しかし、肝心の孫楊の歯切れが悪い。8月になって中国テレビ局のオンラインインタビューに応じた際には、「練習はいまも毎日欠かしていない。一日4〜5キロは泳いでいるし、週に3〜4日はジムにも通っている」と語る一方で、パリ五輪に関しては「流れに任せたいし、現時点で決断するのは難しい。もちろん出たい気持ちはあるが、モチベーションを維持できるかどうかが分からない。なすべきことをやっていれば、おのずと結論は導けると思う」と明言を避けた。

 そんななか、孫楊は10月13日に作り込まれたオリジナル動画を配信。栄光に彩られた数々の名シーンをまずはダイジェストで紹介し、文字で「困難と闘った者が龍になれる!」と記して強いメッセージを発した。興味深いのはそのあとだ。空に黒い雲が広がる光景を挿入して、ここ数年でみずからに降りかかったネガティブな場面もまた、ダイジェスト映像にまとめたのだ。

 アジア大会表彰式で中国国旗が落下したシーンと、世界選手権で同じ表彰台に上るのを拒否したダンカン・スコット(英国)に詰め寄る場面を入れ、意味深に複数のカラスが戯れる映像を付け加える。さらにはドーピング違反の聴聞会にスーツ姿で臨む様子も盛り込み、こちらには成虫に進化しようとする蝶と、特大の龍が描かれたオブジェを添えた。そして最後にふたたび、「困難と闘った者が龍になれる!」とリピートしたのだ。
  まるで、自身の波乱万丈な競技人生のすべてを受け入れ、前に進む決心を固めたかのような印象を与える。中国スポーツメディア『新浪体育』は「壮麗なBGMを流しながら緻密に制作された映像だ。物議を醸した場面を多く入れたあたりに意識の変化を感じる」と評し、「中国のファンたちはおおむね好意的に捉えている。不死鳥がついに動き出したと興奮を隠せない」と報じている。

 8月のインタビューで引退の可能性について問われ、大粒の涙を浮かべて答に窮した孫楊。「龍になる!」と高らかに宣言したいま、いよいよ本格的なリスタートを切るのか。その動向に世界中が熱い視線を送っている。

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 2018年9月、中国・杭州の孫楊の別荘で実施された抜き打ちドーピング検査が発端だ。選手側がいったんは検査に応じたものの、やりとりのなかで検査官の資格と正当性に疑いを持つに至り、孫楊の側近が採取した血液検体の容器をハンマーで破壊。WADA(世界アンチ・ドーピング機構)はこれを重大な妨害行為と重く受け止め、CASに告発する。

 何度かの事情聴取と公開聴聞会を経て、2020年2月に孫楊は8年間の資格停止処分を言い渡され、すぐさま孫楊側は認められていたスイス最高裁への上訴に踏み切った。裁定が覆る可能性はきわめて低いというのが大方の見立てだったが──。同11月になって新型コロナウイルスの影響下で滞っていた審理が再開され、2020年12月24日、スイス最高裁はまさかの「無効裁定」を下した。
  参加した聴聞会リーダーに差別的偏見があったためと断じ、スイス最高裁は新たな調停メンバーでの聴聞会開催を通達した。それが今年5月24〜28日に完全非公開で実施され、6月22日にCASが最終裁定を下すに至る。資格停止期間は「4年3か月」に減刑されたが、孫楊が最後まで望みを持っていた東京五輪出場への道は完全に断たれた。

構成●THE DIGEST編集部

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