欧州で活躍を続けてきたサムライの去就が注目されている。ギリシャ・リーグの古豪PAOKに所属する香川真司だ。
【動画】地元紙も嘆いた香川真司のPAOKでのミスショットシーン

 ギリシャで2年目を迎えた元日本代表のナンバー10は目下、苦境に立たされている。去る9月12日に開催されたPASヤニナとのシーズン開幕戦にトップ下で先発抜擢されるも、低調なパフォーマンスに終始。これで新監督となったラズバン・ルチェスクの信頼を失い、その後はベンチメンバーにも入れない日々を送っている。

 ベンチ外となっているのはチーム内の外国人枠の問題もある。現在、PAOKにはEU圏外の選手が香川を含めて7人在籍しているが、ルチェスク監督は、さらにヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル2部)に期限付き移籍中のブラジル人FWレオ・ジャバの復帰を希望。もし実現すれば、香川の立場はますます危うくなる。

 もどかしいシーズンを送る香川。それだけに欧州を離れ、心機一転を図る可能性もあるのかもしれない。ギリシャ・メディア『Nova Sports』によれば、今冬の移籍市場での獲得に向け、すでに日本の複数クラブと接触を図っているという。
  同メディアは「PAOKの経験豊富な日本人MFは、日本の複数クラブからターゲットにされている」と報じたうえで、「本人もルーマニア人指揮官の構想に含まれないため、故郷のチャンピオンシップに戻ることを考慮しているようだ」と予想している。

 また、同じくギリシャ・メディア『On Sports』も「日本のエースは1月にさよならを告げる準備を始めている」と銘打ち、次のように伝えている。

「32歳の日本人はまったく違いを生み出せていない。チームに8か月在籍したなかで、彼は公式戦12試合に出場(401分)にとどまり、アシストはカップ戦で挙げたひとつだけ。かつてドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたカガワだが、世界に見せつけた力の半分も披露できていないのだ。今シーズン終了までの契約を結ぶPAOKだが、彼に対する印象に目覚ましい変化がなければ、1月に別の中盤の選手を獲得するために、カガワの売却に応じるかもしれない」

 ギリシャで満足に出番を与えられず、苦闘が続く香川。日本サッカー界をけん引したテクニシャンは、オファーがあるとされるJリーグ復帰を決断するのか。欧州の移籍市場がオープンする1月以降の去就が注目される。

構成●THE DIGEST編集部