日本サッカーをけん引したカリスマが窮地に立たされている。ギリシャ・リーグの古豪PAOKに所属する香川真司である。

 2010年の夏にセレッソ大阪からドルトムントに移籍して以来、欧州で約11年に及ぶキャリアを積んできた32歳だが、ギリシャ2年目を迎えた今季は苦闘が続いている。PASヤニナとのシーズン開幕戦にトップ下で先発抜擢されるも、目に見える結果を残せず……。そこから5試合はベンチメンバーにも入れないもどかしい日々を送っているのだ。

 チームの外国人枠の都合もあり、ますます立場が危うい元日本代表のナンバー10。彼の現状はいかに厳しいものなのか。

「カガワはルチェスクの永久的なブラックリストに入っている。もはやPAOKでのキャリアは終わったも同然だ」

 そう辛辣にレポートするのは、ギリシャのスポーツ専門サイト『Sportime』だ。現地時間10月16日に掲載した記事内で、「カガワならば、卓越したクオリティーで我々のレベルを引き上げてくれるだろう」という入団同時にPAOKのスポーツディレクターを務めていたオラフ・レッベ(現ニュルンベルクSD)のコメントを紹介。そのうえで、こう続けている。

「PAOK加入からおよそ10か月が経過した。しかし、カガワは12試合で1アシストしかできていない。ルチェスクも彼を活かすためのあらゆる起用オプションやチャンスを使い果たしており、いまやチーム序列においては、18歳のジャニス・コンスタンテリアスの方が上だ。この現状は、明らかに1月の退団が避けられないことを意味している」
  では、香川はこの先どうなってしまうのか。一部で日本復帰も囁かれているなかで、「チームにカガワの居場所は現時点で存在しない」と断言する地元ポータルサイト『Metrospor』は、次のように読み解いている。

「ルチェスクはカガワについて問われたとき、『彼の振る舞いに不満はない。トレーニングもよくこなしているし、素晴らしい選手だ』と語ったが、真実はまったくチャンスが与えられていないということにある。

 そんなカガワはキャリアの新天地を探すステップを踏み出しており、これが彼に関する最終レポートになるかもしれない。来夏までPAOKと契約を締結している日本のエースだが、関係者の情報では、興味を抱いてくれる欧州クラブを探すのに苦戦しているという。むしろ、アメリカ、もしくは彼の故郷のクラブから熱心な誘いがあるようだ」

 もはやギリシャでのプレーは絶望的な状況にあると言わざるを得ない香川。はたして、日本が世界に誇るテクニシャンは、ここからいかなる道を歩むのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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