リバプールは今季ここまで公式戦12試合を戦い、プレミアリーグで5勝3分け、チャンピオンズ・リーグ(CL)で3戦全勝、そしてカラバオカップで1勝と無敗をキープ。総得点は36点に達し、1試合平均3得点という高い攻撃力を誇っている。

 この中で南野拓実は、カラバオ杯(3回戦ノリッジ戦)で先発出場、CLではポルト戦で66分から出場。前者では先制点とダメ押し点の2ゴールを決め、後者では精力的な動きで流れをチームに引き留めることに貢献した。

 得点を重ねたオフシーズンのテストマッチを含め、出場した試合では常に及第点以上の評価に値するパフォーマンスを発揮した日本人アタッカーだが、それでもわずか2試合のプレーに止まっている。モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタらいわゆる「ビッグ4」がいずれも好調という状況では、ピッチに立てる機会はやはり限られてしまう。
  それでも、バックアッパーながらも力を示していることでチャンスは今後訪れると見る現地メディアは多く、アフリカネーションズ・カップでサラーとマネが最長で1か月以上もチームを離脱する可能性が高い来年1月には、南野がリバプールのキーマンとなる可能性を示唆する声もあるほどだ。先日はチームメイトのトレント・アレクサンダー=アーノルドが「彼はボビー(フィルミーノ)やディオゴ(ジョッタ)を抑えて、より多くのプレー機会を得るだろう」とポジティブな展望を示している。

 しかし、この状況を悲観的に捉える者もやはり少なくなく、専門メディア『GIVEMESPORT』のエメット・ゲイツ記者は、南野の他、アレックス・チェンバレン、ディボック・オリギに対して「明らかにユルゲン・クロップ監督のプランには含まれておらず、せいぜいプレミアリーグでの下位チーム相手の試合か、カラバオ杯でしか出番が得られない可能性が高い。この3人はチームを出る方が良いと思われるが、現状のままではそれも簡単ではない」と、厳しいコメントを残している。 
  また、専門メディア『sportkeeda』は「プレミアリーグを去るべき5選手」という企画において、ティモ・ヴェルナー(チェルシー)、ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)、ハキム・ジイェフ(チェルシー)、ドニー・ファン・デベーク(マンチェスター・ユナイテッド)とともに、南野の名を挙げた。

 2019年秋にCLリバプール戦でレッドブル・ザルツブルクの一員として鮮烈なプレーを見せ、2020年より「レッズ」に加入するも、期待に応えられなかったと言っても過言ではない。彼は、今年1月のサウサンプトンへのレンタルでも、最初の3試合で2得点を記録したが後が続かず、夏にリバプールに戻ったと同メディアは紹介。今季ここまでプレミアリーグで1分もプレーできていない南野の今後について、以下のように“提言”を行なった。
 「ザルツブルクのスターだった彼は、プレミアリーグのフィジカルとペースの速さに馴染むことができなかった。したがって、英国から離れることが、彼のキャリアを復活させるのに役立つことは間違いない」

 果たして、南野自身は現状をどう捉えているのだろうか。ベンチでチャンスを待ち続ける彼の次なる出番は、27日のカラバオ杯4回戦プレストン・ノースエンド戦が濃厚と思われるが、ここで再び結果を残し、リバプールにとって有用な存在であることを証明できるか。その去就も含め、要注目である。

構成●THE DIGEST編集部