男子テニス世界ランク19位のガエル・モンフィス(フランス)がスペインのテニス専門メディア『Punto de Break』のインタビューに応じ、コロナ禍でのツアー転戦で抱えていた苦悩を明かした。

 2020年2月に行なわれたモンペリエ、ロッテルダムで自身初の2週連続優勝を飾ったモンフィス。ところが、勢いに乗るかと思われていた中、新型コロナウイルス感染拡大により同年3月にツアーが停止。ツアー再開後からは公式戦で7連敗を喫すなど不調に陥り、長らく苦しい時期が続いていた。

 モンフィスといえば類まれなる身体能力を活かしたアクロバティックなプレーを度々披露することで知られており、テニスファンからの人気も絶大だ。勝敗だけにこだわらず、常に満員のスタジアムを沸かせることも大切にしてきただけに、無観客や観客数の制限を課された中での大会開催は耐えがたいものであったという。

「僕は観客のエネルギーを感じるのが好きなんだ。だからこそ誰もいないスタジアムでプレーするのは難しかった」
  また、昨年の約5か月にわたるツアー中断も調子を狂わせてしまった。
 
「コロナが僕の勢いを止めてしまった。(昨シーズンの序盤には)最高のテニスをしていて、もう少しでキャリア最高のランキングにも上り詰めるところだったけど、ツアーが停止したことによって歯車がかみ合わなくなってしまった。その後は勢いを取り戻すのに1年半かかった」

 それでも最近は徐々に状態が上がってきており、今年8月のシンシナティではベスト16入りを果たして通算500勝を達成。10月初旬のソフィア・オープンでは準優勝を収め、2005年から17年連続でツアー決勝の舞台に進むという快挙も成し遂げた。

 5月には2019年から交際していた女子テニスのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/6位)との結婚を発表したモンフィス。まだまだ新型コロナ収束の見通しは立っていないが、テニスでもプライベートでも充実した日々を送ってほしい。

文●中村光佑

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