弱冠20歳のヤニック・シナー(イタリア)が、キャリアで5つ目のツアータイトルを獲得。ノバク・ジョコビッチが19歳で達成して以来の快挙をやってのけた。

 テニス世界ランク13位のシナーは、「ヨーロピアン・オープン」(10月18日〜24日/ベルギー:アントワープ/インドアハードコート/ATP250)に第1シードで登場。決勝では第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦しストレートで勝利を手に入れた。

 すでにシナーは今シーズンに4つのタイトルを獲得している。そのなかでも、今回のヨーロピアン・オープンはどうしても欲しいタイトルだった。なぜなら、トップ8名だけで戦われるツアー最終戦の出場権を獲得しようと、猛追しているからだ。とくに今年は母国のイタリア・トリノで開催されるため、出場したい気持ちはより強い。

 ツアー最終戦への想いを問われたシナーは、「もちろん、そこに行きたい思いはある。そうでないと言ったら嘘になる」と答えたうえで、「だけど、コートでは試合のことを考える。それぞれ違う選手に対する戦術をね。これがトリノや他のことを考えない方法だと思う」と冷静に語る。
  今大会が終了した時点で、ATPレースランキング6位以下は下記のようになった。シナーが11位から10位に上がり、9位のフルカチュとの差は110ポイントだ。なお、ジョコビッチ、メドベージェフ、チチパス、ズベレフ、ルブレフの出場は確定済みとなっている。

6位 ベレッティーニ 25歳(4000)
7位 ルード 22歳(3015)
8位 ナダル 35歳(2985)※今シーズン終了
9位 フルカチュ 24歳(2955)
10位 シナー 20歳(2845)
11位 ノーリー 26歳(2795)
12位 オジェ-アリアシム 21歳(2330)
※カッコ内の数字はポイント

 110ポイント差なら今後の結果次第で逆転の可能性はある。そして、優勝した直後にもかかわらずシナーは20歳らしからぬコメントをしている。

「このレベルでプレーできたことは誇りに思う。だけど、明日にはウイーンに行き、そこでは違う大会が始まり、コンディションも違う。ワシントンの大会で優勝した時、(次の)トロントでは1回戦負けだった。ウイーンでは同じことが起こらないようにしたい」

 ツアー最終戦の出場権は誰が手にするのか。これからはレースランキングにも注目していきたい。

構成●スマッシュ編集部

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