現在開催中の男子テニスツアー「エルステ・バンク・オープン」(10月25日〜31日/オーストリア:ウィーン/インドアハードコート/ATP500)の2回戦で、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン/42位)に3-6、4-6のストレート負けを喫した元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現156位)。不本意な結果に終わったものの、臀部のケガからの完全復活へ手ごたえをつかんでいるようだ。

 10月初旬に行なわれたインディアンウェルズ大会の2回戦でも対戦したマリーとアルカラス。この時はマリーが1セットダウンから逆転勝利を収めていた。だが、今回はマリーが開始直後の第1ゲームでいきなりブレークを許す苦しい展開となる。第4ゲームでブレークバックに成功するも、第5、第9ゲームで再びダウンし、第1セットを落とす。

 迎えた第2セットではマリーが先にリードを奪ったが、第7ゲームからアルカラスに4ゲームを連取され、3回戦進出を逃した。

 試合後の記者会見でマリーは「彼はまだ若いけど、すでにトッププレーヤーだ。今日、彼は非常に良いプレーをした」と18歳の新鋭を称賛。自身のプレーについては「全体的に見て、今日のコートではとても良いテニスができたと思う」と満足気に振り返った。
  今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場したマリーは1回戦で世界10位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)をフルセットの激戦の末に撃破。これが約14か月ぶりとなるトップ10選手からの勝利となった。残念ながらアルカラスにリベンジを許してしまったが、マリー自身はここ数か月で着実にパフォーマンスの質が向上していることを実感しているという。

「徐々にトーナメントの2回戦、3回戦で負けることがなくなるのはわかっているし、僕はそれを実現していく。もっともっと良くなって、爆発するような週を作りたいと思う。それは1週間後、2週間後、あるいは数か月後に起こるかもしれないけど、いずれにせよ、僕はそれが起こることを確信している」

 記者会見の最後には11月1日から開幕するパリ・マスターズの出場可否について「僕の計画にはなかったし、どうなるかわからない」と明言を避けたマリー。一方でパリ大会の翌週に開かれるストックホルム・オープンの出場には意欲を示している。

文●中村光佑

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