角田裕毅が所属するスクーデリア・アルファタウリは今季、F1コンストラクターズランキングの5位を目標に掲げているが、17戦を終えた現在は6位。5位アルピーヌとはわずか10ポイント差という接戦を演じている。

 アストンマーティン(7位)もライバルではあるが、こちらとは32ポイント差がついており、目下アルファタウリにとってもターゲットは、青いフランス国籍のチームとなる。直近のアメリカ・グランプリでは、エステバン・オコン、フェルナンド・アロンソ、そしてピエール・ガスリーがいずれもリタイヤを強いられる中、角田だけが入賞を飾って2ポイントを獲得したことで、わずかながら両チームの差は縮んだ。

 このような状況下、オコンが今後のチャンピオンシップ争いの展望を語り、「スピードではアルファタウリを上回ることはできない」と車の性能差ではイタリア国籍チームが上であることを認め、「理論上ではライバルを打ち負かせない」と見ている(モータースポーツ専門メディア『planetf1』より)。

 しかし、ここまでのポイントの積み重ねを振り返り、「チームの2人のドライバーがポイントを積み重ねたという事実が、アルファタウリとの違いを生んでいる」とし、「我々はコンスタントに1〜3ポイントを獲得し、可能な場合は両方の車でトップ10に入っている」と語っている。
  アルピーヌはここまで、オコン(獲得ポイント46でドライバーズランキング11位)が初優勝を飾ったハンガリーGPを含む10戦、アロンソ(58で10位)が11戦で入賞。ピエール・ガスリーが11戦で入賞し9位となる74ポイントを獲得している一方で、角田が6戦で20ポイント(14位)と差をつけられているアルファタウリと比べると、「均等にポイントが分配」(同メディア)されており、オコンは最終的にこれによってライバルよりも優位に立てると考えているという。

 もっとも、このフランス人ドライバーはランキング争いに過度の注意を払うことはなく、「自分自身のレースに集中し、最善を尽くすことしかできない」「毎レースで2人のドライバーがポイント圏内に入り、一貫性を保てるように全力を尽くしたい」と意気込みを語り、「アメリカGPではどちらも(リタイヤで)入賞を逃したが、この先、すぐに以前のような良いリズムを取り戻してチームが機能しないという理由は何もない」と自信を窺わせた。

 オコンは「ガスリーvsアルピーヌの両ドライバー」という構図を描いているようだが、同メディアは「最近のツノダはペースを上げており、アメリカGPでは最高のドライビングを披露した」と、ルーキーの成長ぶりを紹介するとともに、「コンストラクターズを上げてチームに多くの賞金をもたらすためにも、ツノダはより改善を続ける必要がある」と綴り、今後の争いにおいて、21歳の日本人ドライバーが鍵を握る可能性を示唆している。

 常々「ポイント獲得でチームに貢献したい」と語っているルーキーが、残りの5レースで、キーマンとしてランキングの行方を左右する存在となれるか。最終戦(アブダビGP)のヤス・マリーナを除けば、いずれも彼にとって初めてのコースという不利点はあるものの、それを見事に克服したアメリカGPのパフォーマンスを再現することが期待される。

構成●THE DIGEST編集部