現地時間11月4日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第4節が行なわれ、スコットランドのセルティックはハンガリーのフェレンツバロシュを3-2で下し、勝点を6に伸ばした。

 前節にホームで2-0と勝利した相手とのリターンマッチ、開始からわずか3分でリエル・アバダの横パスを受け、巧みなフェイントでマーカーをかわして冷静にゴールネットを揺らしたのが、CFの古橋享梧だった。今季の公式戦通算得点を11に伸ばした日本代表FWは、その後も効果的なプレーをし続けると、2-1で迎えた60分、今度はアバダに対して見事なスルーパスを通してアシスト返し。後にホームチームが1点を返したことで、これは貴重な決勝点をお膳立てする縦パスとなった。

 殊勲者のひとりとなった古橋は試合後、自身のSNSで「今日も応援ありがとうございました! アウェーでの勝利に貢献できて良かったです。まだ試合は続くので、次の試合に向けて良い準備をしていきます!」と投稿。そんな彼について、アンジェ・ポステコグルー監督は同じく見事なゴールを挙げたアバダ、ジョッタのFW2人と併せて「今夜、フロント3は素晴らしかった」と称賛するとともに、「他の選手たちも彼らのために形を作り、守備でもよく働いてくれていた」と、チームとしての勝利であることを強調した。
  現地メディアも、軒並みこの日本人選手のパフォーマンスを高評価。英国公共放送『BBC』は、決勝アシストについて「計算しつくされた素晴らしいパス」と称賛し、この試合の最優秀選手にも選出するとともに、「1ゴール1アシストという結果が、この日本人のセルティックでの重要性を表わしている」と綴った。また同メディアは、同カップで2試合連続得点中の古橋が、2006年のチャンピオンズ・リーグでのケニー・ミラー以来、欧州カップの最初の3試合で複数ゴールを挙げたセルティックの選手であることも紹介している。

 一方、スコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は「力強さと攻撃での創造性に溢れ、4年前にアンデルレヒトを3-0で下した時よりも印象深いチーム。その中で古橋はゴールととびきりのアシストで中心を担った」と評した。
  10点満点での採点方式を導入しているメディアでは、日刊紙『Daily Record』が最高タイの「8」を与え、寸評では「先制ゴールはマーカーを冷静にかわしてからの一流のもの。そして素敵なパスでアバダの3点目のゴールをお膳立てした」と記述。また同メディアは、かつて90年代にセルティックの前線で猛威を振るったパオロ・ディ・カーニオ、ピエール・ファン・ホーイドンク、ジョルジ・カデテの3人の総称を引用し、古橋、そして彼と同採点となったジョッタ、アバダを「新たな『3アミーゴス』」と呼んだ。
  同じく最高点の「8」とした日刊紙『The Herald』は「フェレンツバロシュの守備陣を騙しての素晴らしい先制ゴール。アバダに3点目となるスルーパスの前には、2点目を狙った巧みなチップショットを放ったが、ゴールライン手前でクリアされた」、専門メディア『footballscotland』も「8」で「何という選手だ。最初のゴールでは素晴らしい冷静さを披露。後半にも、これと同じことをやってみせたものの、こちらは見事なクリアに遭った」と、それぞれ後半に迎えた好機にも言及している。

 他では、日刊紙『THE SCOTISH SUN』が単独最高の「9」で、寸評では「少年は疲れ切っていてもスピードダウンすることはなかった。キョウゴの落ち着きぶりは一級品だ。セルティックの先制の際、この小さな選手はクールであり続けた」と称賛。そしてセルティックの専門メディア『TCW』は「新たにブロンドに髪を染めた日本のストライカーは、得意なCFのポジションで最高のスタート。17試合目で11点を挙げた彼は、ポステコグルー監督にとっての『お守り』であることを示した」と賛辞を贈った。

構成●THE DIGEST編集部