米球界はワールドシリーズが終了。26年ぶりとなったアトランタ・ブレーブスの世界制覇の余韻が冷めやらぬなか、現地メディアではオフシーズンの補強に向けた報道が増えている。
【動画】強打のアストロズを翻弄した田中将大の圧巻ピッチングをチェック

 毎年、ビッグネームの動向が注目されるMLBの移籍市場にあって、今冬はある日本人選手が“復帰”するのか否かが注目を集めている。楽天イーグルスの田中将大だ。

 今年2月、8年ぶりに日本球界へ電撃復帰した田中。シーズン終盤に失速したチームがパ・リーグ制覇を逃すなか、自身も4勝9敗と負け越し。それでも、防御率はリーグ4位の3.01と好成績をマークし、与四球率は1.97、6回を自責点3以内に抑えるQSの割合はチームトップの73.9と、さすがの内容を披露した。

 楽天への復帰会見の場で「まだ、アメリカでやり残したことがあると思っています」と語った田中だけに、契約に含まれているとされるオプトアウト権を行使する可能性は、決してゼロではない。そんな33歳の右腕に、複数のMLB球団が熱い視線が向けている。

 とりわけ熱心といわれるのが、古巣ニューヨーク・ヤンキースだ。先発投手陣のテコ入れは今オフの最重要課題とされており、米球界の盟主は剛腕エースのゲリット・コールに次いで、軸となり得る投手の確保に躍起となっている。
  そこで、7年間の在籍中に78勝を挙げた田中の再獲得に動き出すべきだという声が強まっている。日々メジャーのあらゆる情報を発信している『Passion MLB』は、「タナカがヤンキースに戻りたいかは不透明だ」と前置きしたうえで、次のように論じた。

「少なくともヤンキースはタナカに電話をかけるべきで、彼に復帰の意思があるかどうかを確かめる必要がある。ヤンキースは先発ローテーションの助けになる投手を必要としており、チームに何を提供しなければならないかを熟知するタナカはうってつけの存在だ。彼はニューヨーカーたちからのプレッシャーも心得ており、他の投手よりもその点で優れている」

 さらに「ぜいたく税の問題は現チームにおいて大きな負担になっていない。タナカの獲得は以前よりも簡単になっている」と説いた同メディアは、「ブライアン・キャッシュマンGMが復帰の扉を閉ざしたことは1度もない」と断言。そして、こう続ける。

「タナカがアメリカに戻りたいかは不透明だ。しかし、パンデミックの最中に日本へ帰った彼の実力は決して落ちていない。少なくともヤンキースは再獲得の可能性を検討すべきであり、本人にその意思を確認するのは決して悪い行ないではないはずだ。仮に戻らないと断られても、オフシーズンが始まったばかりの段階であれば、ヤンキースは別の道を模索できる」

 はたして、再びピンストライプのユニホームに袖を通すのか。ここから本格化していくであろうヤンキースの補強動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ…MLBで活躍した歴代日本人選手を一挙振り返り!