現地時間11月7日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAの第5節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・パワーバレー・ミラノがクチーネ ルーベ・チヴィタノーヴァとホームで対戦。セットカウント0-3(26-28、26-28、23-25)で敗れた。

 ミラノに位置するイタリア最大規模の屋内アリーナ、メディオラヌム・フォーラムに収容人数の40パーセントにあたる観客5000人を迎えて開催されたこの試合で、石川は西田有志(トンノカッリポ・ヴィ―ボバレンティア)とのリーグ初日本人対決を制した前節に続き、先発出場を果たした。

 開始早々、ブロックの間を抜く一打を爽快に決めた石川は、序盤に課題のレセプションでミスが出るも、試合を進める中で見事に修正。ミラノの攻撃に安定感をもたらす。ところが、一進一退の展開で迎えた最終局面で大きくコート外へはずれる、らしからぬ誤打。次のプレーでは好守を見せるが、これをつないだ米国代表トーマス・ジェスキーの返球が相手コートサイドラインを割り、1セット目を落とした。

 第2セット、司令塔パオロ・ポッロのエース2本を含む強力なサーブを起点に、ミラノが5点のビハインドを覆して接戦に持ち込む。優勝候補の一角チヴィタノーヴァのセットポイントを3度にわたり阻止して一時は逆転に成功するが、最後は石川のバックアタックがブロックに捕まりセットを連取された。
  後がなくなった第3セットに入り、ボールが集まり始めた石川はバックアタックとフェイントで2連続得点。さらに、レフトからのストレートを豪快に決めて、「これだ、やっとキターーー!!」と、現地実況を叫ばせる。リードを4点差まで広げ流れをつかんだかに見えたミラノだったが、終盤は再び接戦に。3度のマッチポイントをしのいで最後まで粘るも、経験豊富な選手を揃えたチヴィタノーヴァに振り切られる形で不本意なストレート負けに終わった。

 攻撃の機会が少なかった石川は8得点(アタックのみ)に留まったが、献身的な守備でチームに貢献した。現地で10年以上バレーボール解説を務めるマウリツィオ・コラントーニ氏は、開幕から苦戦が続いていたレセプションについて、「精度を上げてきた。試合を通して高いクオリティを見せた」と高く評価。若手セッターの技術やチームの戦術があると前置きしながら、昨シーズンに勝負強さとチーム最多を記録した得点力で結果を残した背番号「14」へ向けて、「ミラノが勝利を重ねるには、イシカワの復調が不可欠」と期待を込めてエールを送った。

 僅差で勝機を逸した悔しさを勢いに変えたいミラノは、次戦の第6節で強豪シル・セーフティ・ペルージャとのアウェー戦に臨む(日本時間14日4時30分開始予定)。

構成●THE DIGEST編集部

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