現地11月11日、男子テニスツアー「ストックホルム・オープン」(11月7日〜13日/スウェーデン:ストックホルム/インドアハードコート/ATP250)は、シングルス2回戦を開催。ワイルドカード(主催者推薦)で出場している元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現143位)が第1シードのヤニック・シナー(イタリア/10位)を7-6(4)、6-3で下し、今季2度目となるツアー8強入りを決めた。

 10日の1回戦で予選勝者のビクトル・ドゥラソビク(ノルウェー/354位)をストレートで破って2回戦へ進出したマリー。今シーズンだけでツアー4勝を挙げ、自身初のトップ10入りも果たした20歳のシナーとの対戦が決まり、テニスファンからは注目が集まっていた。

 迎えたシナーとの一戦は序盤から両者のサービスキープが続き、互いに一歩も譲らない展開となったが、マリーがタイブレークを制して第1セットを先取。第2セットではマリーが2度のブレークに成功し、粘るシナーを振り切った。

 試合後の記者会見で「今年最高の勝利だと思う」と価値ある1勝を喜んたマリー。徐々に世界のトップ選手に勝つケースが増えているため、自身でも大きな手ごたえをつかんでいるという。
 「自分にはまだたくさんのことができると思っている。パーセンテージではわからないけど、世界の3、4位の選手たちとは戦えるんだ。だから、もし身体が良い状態を保ち、さらに多くの大会や試合で勢いをつけることができれば、またすぐにでもトップの位置にたどり着くことができる」

 一方でまだまだ満足はしていないようだ。会見の最後には「理想としては、物事を長期的に見ていきたい。あと一回でもケガをしたら終わりだということもわかっているから、1週間1週間を大切にしていきたいと思う。今の僕には毎週が重要なんだ。今の状態を維持していきたい」と気を引き締めた。

 勝利したマリーは2019年10月以来約2年ぶりとなるツアー4強入りを懸け、準々決勝で世界52位のトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。9月末のサンディエゴ・オープンから連戦が続いているだけに臀部の状態が気になるところだが、次戦も持ち前の粘り強いプレーで勝利をつかんでほしい。

文●中村光佑

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