F1第19戦のサンパウロ・グランプリは11月13日にスプリント予選が行なわれ、12番手からのスタートとなったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は15番手でフィニッシュした。

 前日の予選で4戦連続のQ3進出がならなかった角田は、午前のフリー走行2回目で38周を走行して最高タイムでは全体の16番手となる1分13秒726を計測した後、巻き返しを誓ってソフトタイヤでスプリント予選に臨んだが、1周目でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に先行を許し、さらに最後尾から猛烈な追い上げを見せるルイス・ハミルトン(メルセデス)、さらに最終周ではランス・ストロール(アストンマーティン)に抜かれた。

 予選からさらにポジションを落として決勝に臨むことを余儀なくされたルーキーは、チームの公式サイトを通して「満足できない1日になりました。1周目でかなりポジションを落としてしまい、その後はソフトタイヤのパフォーマンスを引き出せませんでした。今週末のフォーマットでは、あまり多くの周回を走行できていませんが、今日は学べたことが多かったので、今夜は明日に向けて確認します」

 アルファタウリはSNSで角田のスプリント予選について「厳しいオープニングを経て、ペースを引き出すのに苦労したことで、ポジションを3つ下げることになった」と振り返り、マシンパフォーマンス部門の責任者であるギョーム・ドゥゾトゥーは「ユウキにとっては、スプリント予選のスタート時、ソフトタイヤがライバルを攻めるのに役立つのは明らかだったが、我々の選択はうまくいかなかった。1周目にポジションを失い、レースが落ち着いてからは、期待していたペースを発揮できなくなった」と語った。
  また彼は、「ポジションを落としたことで決勝は難しくなるが、まだ入賞のチャンスはあるはずだ」と、日曜日のレースに向けて望みを捨てていない。一方、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、レッドブル・グループの4台全てがポジションを落としたことを残念に思うとともに、「ライバルとの差は非常に小さく、今日の状況を見ても分かるように、わずかなことが大きく結果に響きます」と戒めのコメントを残している。

 チームメイトのピエール・ガスリーも4つポジションを落とすなど、低調な結果に終わったアルファタウリに対しては、英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』が「スプリント予選の勝者と敗者」と題した記事において、「敗者」と評価。「インテルラゴスでのレースは、コンストラクターズ・ランキングの5位争いのライバルであるアルピーヌと対峙するチームに、決定的なアドバンテージを得る明確な機会を提供するはずだった」と綴るとともに、角田についても以下のように言及した。

「ルーキーはソフトタイヤで苦戦を強いられて12番手から15番手に落ち、スピンしたキミ・ライコネン(アルファロメオ)、ウィリアムズ勢、ハース勢を上回っただけで、あまりうまくいかなかった」

構成●THE DIGEST編集部