シカゴ・ブルズで2度の3連覇(1991〜93年、96〜98年)を果たし、黄金時代のメンバーとして名を馳せたスコッティ・ピッペンは、今や“時の人”となっている。自身初の自伝『Unguarded』で、史上最高のデュオとも呼ばれた名相棒のマイケル・ジョーダンを辛辣に批判したことが波紋を呼んでいるからだ。ただ、この状況に怪物センターのシャキール・オニールが苦言を呈している。

 2020年4〜5月に米スポーツ専門局『ESPN』で公開され、大きな注目を集めたブルズの1997−98シーズンの優勝を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』。チームのリーダーだったジョーダンは仲間を叱咤激励して奮起を促し、栄光へと導いたように描かれていた。

 しかし、ピッペンは著書『Unguarded』で、「私はマイケルよりもはるかに優れたチームメイトだった。私たちと一緒にプレーした選手に聞いてみてほしい。私はいつも、背中を押すように励ましの言葉をかけて、仲間たちが自信を失うのを防いでいた。ドキュメントでマイケルは、チームメイトを叱咤することを正当化しようとした。彼は周囲にタフな選手を育成する必要性を感じていた。マイケルがチームメイトにひどい扱いをするのを改めて見て、恐ろしくなったよ」と“ジョーダン批判”とも取れる内容を記している。
  2人の優勝回数は同じ6回だが、ジョーダンがシーズンMVP5回、ファイナルMVP6回など数々の個人賞を手にしたのに対し、ピッペンはオールNBAチーム、オールディフェンシブチームを除けば、個人の栄誉はジョーダンが最初の引退をしていた間の1994年に行なわれたオールスターでMVPに輝いた程度。「マイケルが別のトロフィーを持っていく代わりに、自分が何かを勝ち獲れたのは良かった」と本音も吐露している。

 自伝発売後、数々のメディアに出演しているピッペンは、『GQ』のインタビューで「私はマイケル・ジョーダンと同じくらい偉大なプレーヤーだった」と自尊心を覗かせた。

 この発言をポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』で、「同じチームにアルファの男が2人いるので、こういった問題は起こりえる」と伝え聞いた殿堂入りセンターのシャックは、ピッペンに苦言を呈している。

「もし彼が俺の目の前でそれを言ったら、俺は腹に一発喰らわせるね。最後まで言わせないでくれ。本心で言ってると思いたくない。彼は自分の本を売ろうとしているんだろう」

『ラストダンス』放送後、公然とジョーダンを批判する機会が増えたピッペン。NBAの頂点を極めた2人の関係は、今後どのようになってしまうのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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