バレーボール男子日本代表の高橋藍が待望のイタリアデビューを果たした。

 高橋が所属するキオエネ・パドヴァは、現地時間12月18日にホームで行なわれたセリエA2021-22レギュラーシーズン前半第13節で、レオシューズ ペルキンエルメル・モデナと対戦した。第3セット、セットカウント10-14で追いかける展開のなか、高橋はエリック・レプキー(カナダ代表)に代わり途中出場。挑戦の舞台イタリアリーグのコートに初めて足を踏み入れると、ホーム戦に駆けつけた多くのサポーターたちから大きな歓声が上がった。

 石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが直近の試合で完敗を喫した強豪との対戦でチームが苦戦する中、高橋は身長2メートル越えのニミル・アブデルアジズ(オランダ代表)とドラガン・スタンコビッチ(元セルビア代表)の2枚ブロックを上手く利用すると、直後にその壁を弾き飛ばして東京五輪金メダリストのイアルバン・ヌガペト(フランス代表)も対応できない豪快弾を叩き込み初得点。イタリア国営放送の解説者マウリツィオ・コラントーニ氏は、「なんというボンバー弾!このスイングスピードはタカハシの持ち味」と絶賛した。

 パドヴァはセットカウント0-3(22-25、21-25、18-25)でストレート負けに終わったが、背中を追う日本代表キャプテンと同じ背番号「14」を選んだ20歳は、二段トスやアンダーで繋いで得点に貢献するなど、短い出場時間の中でインパクトを残すパフォーマンスを見せた。
 「とても若く将来を嘱望される原石」と称して、合流前の時点から日本代表の新鋭へ期待を示していたヤコポ・クッティーニ監督は、高橋のポテンシャルを、「バックアタックはもちろん、後衛でハイクォリティなレシーブ力を発揮してチームに貢献できると確信している。守備に加え特にスピードを生かしたパイプ攻撃が魅力の選手」と高く評価。「まさに今、チームが強化したい部分を備えているので、パドヴァのプレースタイルに上手く溶け込むことができるはず」と、新戦力への前向きな展望を述べている。

 指揮官はまた、「チームはもう少しタカハシのことを知る必要がある。たいへん若い選手なので何よりもイタリアとパドヴァ、そしてチームの体制に慣れることが先決」としながらも、「本人も理解していると思うが、チームには同年代の選手が多く在籍していて切磋琢磨できる環境だ。慌てずに成長を実現できると考えている」と語り、イタリア挑戦の成功に太鼓判を押している。

 高橋のセリエAデビューは複数の現地メディアが報じたほか試合後にはサインや写真撮影を求めるサポーターに囲まれるなど、すでに人気はヒートアップしている模様。今後の活躍が楽しみだ。

 パドヴァは次戦のシーズン後半第1節で、現在2位につける昨シーズン王者クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのアウェー戦(日本時間12月26日23時30分開始予定)に臨む。

構成●THE DIGEST編集部