現地時間12月18日、プレミアリーグ第18節が行なわれ、アーセナルは4-1でリーズを下し、3連勝を飾った。

 敵地に乗り込んだ「ガナーズ」は、下位に沈むホームチーム相手に序盤からチャンスを作り出し、ガブリエウ・マルチネッリが16分に先制、続いて28分にはグラニト・ジャカの縦パスで抜け出して2点目を決め、さらに42分にはブカヨ・サカの技巧的なボール運びからのシュートが相手DFに当たって軌道が変わる幸運で、前半で3点をリード。75分にPKで1点を返されるが、84分にマルティン・ウーデゴーの見事なスルーパスで抜け出したエミール・スミス・ロウがトドメを刺した。

 攻撃では好連係によって4ゴールを生み出し、守備ではCBベン・ホワイトの軽率なスライディングによるPK献上以外には相手を封じ込むなど、大いに良さを発揮したアーセナルにおいて、冨安健洋はリーグ15戦連続の先発出場を果たし、安定したプレーを披露していた。しかし、52分にジョー・ゲルハートに右足首を踏まれて倒れ込み、さらに63分にはピッチに座り込んで右足ふくらはぎの状態を確認。このままセドリク・ソアレスとの交代を余儀なくされ、加入2戦目からの連続フル出場は13試合でストップした。
  試合後、ミケル・アルテタ監督は冨安の状態について「まだ分からないが、どちらかといえば筋肉系の怪我だろう。彼には大きな負担がかかっていた。チーム加入以来、毎試合に出場しており、今週も少し苦しんでいた。プレーを続けられるという確信が100%持てなかったので、交代させた。(深刻な)怪我でないことを願っている」とコメント。当の冨安本人は試合後、SNSで「勝点3! チームのパフォーマンスは素晴らしかった! 勝ち続けよう」と英語で投稿したが、怪我に対する言及はなかった。

 彼の状態には現地メディアも懸念を示し、英国の総合メディア『HITC』は上記のアルテタ監督のコメントを紹介した他、「アーセナルのビッグプレーヤーであり、ファーストチョイスとしての地位を確立した、CBもこなせる23歳の日本代表は、早急な回復が期待される。指揮官には、右SBに他の選択肢はあるものの、トミヤスがそのポジションで最高の選手であることは間違いない。来週(21日)のカラバオ・カップ(サンダーランド戦)では、彼をメンバーに含めないことが賢明である」と綴っている。
  このように怪我の状態が注目される冨安だが、リーズ戦の63分間のプレーに対しても現地メディアから賛辞が贈られている。スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で「7」を与え、日刊紙では『Evening Standard』が「負傷で交代退場を余儀なくされるまで、非常に良いプレーを見せた。守備面では堅実であり、ボール扱いにおいても非常に冷静だった」として、DF陣では単独最高の「8」という高採点となった。

 同じく日刊紙の『THE SUN』の採点も「8」(やはりDF陣で最高)で、寸評では「日本人右SBは力強いパフォーマンスを発揮し、後半により良くなった。ゲルハートに足を踏まれながらも、運良くプレー続行となった後、ポスト沿いでエクセレントな守備を見せ、リーズの追撃を阻んだ」と称賛。『METRO』も「守備での印象的なプレーを見せた他、前に出ることや1、2人の相手選手との対峙も恐れることはなかった」として、こちらも守備的選手の中では最高採点「7」を与えた。
  スポーツ専門メディア『90min』も「7」と及第点を超える評価で、「問題のない守備と幾つもの良い縦パスを披露。サカへのパスは完璧だった」と評し、サッカー専門メディア『football.london』は「リーズに一切チャンスを与えなかった。圧倒的なリードを奪い、手綱を緩めがちになりそうな空気の中でも、集中し続けた」と、彼の姿勢に対して賛辞を贈り、採点も「8」と高かった。

 最後に、アーセナル専門メディアの『PAIN IN THE ARSENAL』も「8」の高評価を与えるとともに、寸評でも「この試合のアーセナルのプレーは、左サイドの低め、右サイドの高めで展開されることが多く、右SBは敵陣深くに陣取り、全ての仕事をしっかりとこなした。右サイドでの守備は素晴らしかった」とポジティブに評している。

構成●THE DIGEST編集部