2021年のスポーツ界における名場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、東京五輪・卓球女子団体で銀メダルを獲得した日本勢のインタビューシーンを取り上げる。4年に一度の大舞台に立ち、それぞれが感じた率直な思いに迫る。

記事初掲載:2021年8月5日

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 8月5日に行なわれた東京五輪卓球競技の女子団体戦決勝で、日本チーム(伊藤美誠、石川佳純、平野美宇)は中国代表(陳夢、孫穎莎、王曼昱)と激突。“絶対王者”の前に0−3で敗れ頂点には届かなかったものの、2大会ぶりの銀メダルに輝いた。

 表彰式を終え、元五輪卓球選手の平野早矢香さんからインタビューを受けた石川は、かつてロンドン五輪の団体戦で苦楽を共にした盟友から言葉をかけられ思わず涙。リオ五輪以降の5年間を振り返り「この舞台に立てたことが私にとっては凄く幸せなことで、苦しい時期もあったんですけど、こうして素晴らしい後輩2人と決勝の舞台に立てたこと、自分たちの練習してきたことが出せたこと、それは凄く嬉しかったし、楽しかったです」と話した。

 初のオリンピックを終えた平野も「まずはこの舞台に立てたことが凄く幸せで、凄く楽しかったです」と切り出し、「この5年間は東京(五輪)を目指してきたんですけど、調子の良い時と悪い時の差が凄くあって、卓球を辞めたいと思った時もたくさんあった」と告白。そして「こうして続けてこれたのはたくさんの人の支えがあったからだと思うので、感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張っていきたいなと思います」と涙ながらに話した。
  混合ダブルス、シングルス、そして団体戦と三種目を戦い抜いた伊藤は「私自身、一番長く(オリンピックを)戦った選手だと思いますし、卓球競技も凄く長くて、でも終わってみればあっという間で、本当に毎試合が楽しくて」と嚙みしめるようにコメント。そして「個人戦から団体戦に入る時に、正直疲れもあって、本当に苦しかったです」と明かし、「ただやっぱりいろんな支えがあって、サポートがあって。団体戦を楽しめたのも、私だけじゃなくて、ここには入れていないスタッフさんもたくさんいて、そういう方たちのおかげで最後まで楽しむことができたので、突っ走れました」と話した。

 表彰式では笑顔を見せていた3人だが、このインタビューでは堪えきれず涙を流す場面もあった。この悔しさを糧に、3人のさらなる活躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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