2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回取り上げるのは、アメリカン・リーグのMVP投票で全体7位に甘んじたサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)について。歴史的な打棒を残しながらの“落選”に、一部メディアからは「考えられない」と不満の声が噴出した。

記事初掲載:2021年11月11日

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 今季のMLBでは各国のスターたちが凌ぎを削りあった。そのなかで厳選されたアメリカン・リーグのシーズンMVPファイナリストが、ちょっとした物議を醸している。

 去る11月8日、MLBはア・リーグのMVPファイナリストとして、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、マーカス・セミエン(トロント・ブルージェイズ)を選出した。いずれも40本塁打、100打点を達成するハイアベレージを残したスラッガーだ。大谷に関しては9勝を挙げた投手としての功績もあり、文句なしのチョイスだと言える。

 しかし、この3選手の厳選に一部で異論が唱えられている。現地時間11月10日にカンザスシティ・ロイヤルズの専門メディア『Kings Of Kauffman』が、「考えられない」とサルバドール・ペレスの選外を嘆いたのだ。

 同メディアがそう訴えるのも当然かもしれない。今季のペレスは打率こそ.273ながら、48本塁打を放ち、ジョニー・ベンチが1970年に残した捕手としてのMLB史上最多記録を塗り替えたからだ。
  守備面での課題も影響し、打撃・走塁・守備・投球を得点価値というスケールに落とし込む指標「WAR」は、『Baseball Reference』でメジャー29位の5.3と低評価だったとはいえ、ア・リーグ二冠王としても球史に名を刻んだ31歳の“圏外”に、異論が出るのは十分に理解できる。

 ロイヤルズをこよなく愛する米メディア『Kings Of Kauffman』も、「MVPの検討に値するスターが多くいたのは事実としてある」と前置きしたうえで、MLBの選考を辛辣に糾弾した。

「歴史的なシーズンを送った後でもダメなのか。オオタニとゲレーロJr.がア・リーグのMVPトップ2であることに異論はない。しかし、打点数と本塁打数でペレスに及んでいないセミエンの選出は疑問符が付く。キャリアでも最高のシーズンを送りながら、MLBの歴史も変えたペレスが3番手にすらいないのは、まずありえない」

 一部で大谷の満票選出が囁かれている今季のア・リーグMVP。それだけに「ペレスは二刀流として異彩を放った怪物と最も価値のある座を争うはずだった」(『Kings Of Kauffman』)とロイヤルズを贔屓するメディアが惜しむのも無理はないか。

構成●THE DIGEST編集部

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