右手首のケガで長らく戦列を離れている男子テニス元世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現15位)が、1月17日に開幕する「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/グランドスラム/ハードコート)を欠場すると発表した。

 2020年1月の全豪で準優勝を収め、同年9月の全米でグランドスラム初優勝を飾った28歳のティームは、今年6月に出場したマヨルカ選手権でフォアハンドを打った際に右手首を負傷。7月のウインブルドンと東京オリンピックも出場を取りやめ、8月半ばには自身のSNSでシーズン終了を発表した。

 それでも10月には検査の結果「手術の必要はない」と診断され、その後はリハビリに専念。復帰を予定していたエキジビジョン「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(12月16日〜18日/アラブ首長国連邦・アブダビ/ハードコート)には間に合わなかったものの、最近行なわれた英スポーツメディア『Sky Sports』のインタビューでは「今はもう手首の痛みはない」と順調な回復ぶりをアピールしていた。

 ところが、復帰も秒読みと予想されていたティームは、オフシーズンを過ごしていたドバイで「風邪を引いてしまった」として思うように調整が進まず、母国オーストリアへ帰国。すでにエントリーしていた「ATPカップ」(1月1日〜9日/オーストラリア・シドニー/国別対抗戦/ハードコート)と「シドニー国際」(1月10日〜15日/オーストラリア・シドニー/ATP250/ハードコート)の2大会は欠場を表明している。 
  そして今回は現地12月28日に更新した自身の公式ツイッターで「チームと話し合った結果、2022年シーズンのスケジュールを変更した。僕が愛し、素晴らしい観衆の前で忘れられない試合をした思い出のあるメルボルンでの全豪オープンですが、今年(2022年大会)はプレーしません」と報告した。

 その一方で「今は体調も戻り、手首もいい状態にあり、とても良い強度で通常の練習ができている。もう数日はオーストリアにいるけど、その後はシーズン最初の大会に向けて屋外での練習を始めるつもりだ」と現状を明かし、「僕たちはこれ(全豪欠場)が大会にいい形で戻ってくるための正しい決断だと信じている」と前向きな言葉も綴った。

 今後の予定については「南米でシーズンをスタートするつもりだ」とした上で、1月31日から開催される「コルドバ・オープン」(アルゼンチン・コルドバ/ATP250/クレーコート)でツアーへ復帰する意向を示した。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)、ラファエル・ナダル(スペイン/6位)、ロジャー・フェデラー(スイス/16位)の「ビッグ3」全員から5勝以上を挙げるなど、類まれなるポテンシャルでファンを魅了してきたティーム。苦境に立たされていることは間違いないが、一日も早いカムバックを祈るばかりだ。

文●中村光佑

【PHOTO】2021全豪オープンで躍動したティームらトップ選手の厳選フォト

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— Dominic Thiem (@ThiemDomi) December 28, 2021