2021年のスポーツ界における印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、アメリカン・リーグMVPの投票結果を巡る元MLB投手の主張にクローズアップ。大谷翔平が日本人初の満票受賞を飾った一方、ライバルであるゲレーロJr.の票数に猛批判が展開された。

記事初掲載:2021年11月22日

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 結果だけを見れば、文句なしの選出だ。現地時間11月18日にアメリカン・リーグのMVPに選出された大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 投票権を持った全米記者協会の30人全員が“二刀流”として異彩を放ったサムライをチョイスした。満票でのMVP選出は、1997年のケン・グリフィーJr.や2001年のバリー・ボンズなどMLB史上でも19人目の偉業となった。

 レギュラーシーズンでの成績に加え、何よりも総得票数で2位のブラディミール・ゲレーロJr.に151ポイント差をつけた事実が大谷のMVP受賞がいかに堂々たるものだったかを如実に物語る。しかし、その結果に苦言を呈する声も上がっている。異論を口にしたのは、かつてニューヨーク・ヤンキースやミルウォーキー・ブリュワーズなどでプレーしたホセ・ベラスだ。

 現役時代に速球が自慢の中継ぎとして活躍した41歳のドミニカンは、現地時間11月20日に地元メディア『Z101 Digital』のディレクターであるエクトル・ゴメス氏のラジオ番組に出演。その番組内で「ブラディミール・ゲレーロJr.があれだけ素晴らしいシーズンを送ったにもかかわらず、MVPの1位票がひとつも入らなかったのはおかしい」と大谷の満票選出を非難した。

「MLBはいつだってふたつの顔を持っている。俺たちのようなラテン系の選手たちが何か賞を与えるべき活躍をしたときには、必ず逆を行くんだよ。マニー・ラミレスではなくダスティン・ペドロイアがMVPになった2008年のようにね。今回だってそうだ。

 なぜ、ゲレーロJr.がオオタニからMVPを獲れないのかと聞けば、『それは100年間、誰もやってなかったことをやったからだ。だから満場一致なんだ』と言うだろう。じゃあ、まだ22歳でしかないゲレーロJr.のやったことは価値がないというのか」
  語気を強めて主張したベラスは、こうも続けた。

「俺が思うにいま、MLBはアジアの市場をしっかりとカバーしたいと考えているんだ。アジア圏の市場価値はとても大きいからね。彼らにとっては、アジア市場に目を向けた方が莫大な広告が入るし、より多くの金額が稼げるんだよ」

 実際に投票した記者たちの考えは定かではない。ゆえにベラスの意見はいささか暴論ではあるが、この元MLB投手の意見に対する反響はしばらく広がりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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