2021年も競馬界にはさまざまなニュースが飛び交った。今回はそのなかから強く印象に残った“5大トピック”を選出し、この1年間を振り返る。

◆矢作芳人厩舎勢がブリーダーズカップで2勝を挙げる快挙!

 現地時間の11月6日、デルマー競馬場で行なわれた”米国競馬の祭典”こと、ブリーダーズカップで矢作芳人調教師(栗東・60歳)が管理する2頭、ラヴズオンリーユー(牝5歳)がフィリー&メアターフ(G1、芝2200m)を、マルシュロレーヌ(牝5歳)がディスタフ(G1、ダート1800m)をそれぞれ制する快挙を達成した。特にディスタフでの勝利は、日本馬の米国ダートG1初勝利という偉業。マルシュロレーヌは国内でのGⅠ(JpnⅠ)の勝利経験がなかっただけに、ワールドワイドな視点を持ち、彼女の米国ダートへの適性を見抜いて遠征させた矢作調教師の慧眼が光る。

◆横山武史騎手が年間GⅠレース5勝の大ブレイク

 デビュー5年目となる横山武史騎手(美浦・23歳)が、エフフォーリア(牡3歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)で皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念、タイトルホルダー(牡3歳/美浦・栗田徹厩舎)で菊花賞、キラーアビリティ(牡2歳/栗東・斉藤崇史厩舎)でホープフルステークスをそれぞれ制覇。年間GⅠレース5勝に加え、キャリアハイとなる年間104勝を記録し、一気に大ブレイクを果たした。

◆白毛馬として初のクラシック勝ち。ソダシのアイドル人気が過熱

 阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)などを制して2020年度のJRA賞最優秀2歳牝馬に輝いて人気となった白毛のソダシ。今年も桜花賞(GⅠ)に優勝して白毛馬として初のクラシックホースとなったこともあり、人気はさらに上昇。彼女のぬいぐるみなど、関連グッズは即日完売の爆売れが続いた。
 ◆『ウマ娘 プリティーダービー』が競馬ファンも巻き込む大人気に

 Cygamesによるスマホ向けゲームアプリで、競走馬を少女に擬人化した育成型シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』が、アニメなどのメディアミックスも功を奏して大人気に。実在した馬のキャラクターを取り込んだマニアックさも受けて、ディープなファンも虜にした。またCygamesの親会社、サイバーエージェント代表取締役社長である藤田晋氏はJRAの馬主資格を取得し、セレクトセールで良血馬を”爆買い”したことも話題に。

◆コロナ禍での”無観客競馬”が解除され、制限付き入場が再開

 2020年2月29日から始まったコロナ禍を考慮しての”無観客競馬”が、2021年10月10日から限定的に解除された(事前に指定席券の購入を申し込み、抽選で当選したもののみ入場が許可される)。現在もその措置は継続されており、マスコミの取材制限も解除されてはいない。それでも、レース後に巻き起こる勝ち馬を称えるファンの拍手は騎手や関係者に多大な喜びをもたらしている。

◆番外編/オメガパフュームが東京大賞典で、”前馬未踏”の同一GⅠ4連覇を達成!

 12月30日、大井競馬場で行なわれた東京大賞典(GⅠ、ダート2000m)でオメガパフューム(牡6歳/栗東・安田翔伍厩舎)が日本馬として史上初となる平地競走のGⅠレース4連覇という偉業を達成した。ちなみにオメガパフュームの担当は、GⅠレース6勝を挙げて”世紀末覇王”とも呼ばれたテイエムオペラオーを手掛けた原口政也厩務である。

文●三好達彦