バレーボール男子日本代表の石川祐希が、世界最高峰リーグで現地イタリアの辛口解説者を唸らせる秀抜なパフォーマンスを見せた。

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 現地時間12月30日、イタリアのバレーボールリーグセリエAで延期になっていた2021-22レギュラーシーズン前半第12節が行なわれ、石川が所属するパワーバレー・ミラノがホームでイタス・トレンティーノと対戦。セットカウント0-3(22-25、18-25、26-28)で敗れたものの、日本代表の主将は進化を感じさせる内容で年内最終戦を締めくくった。

 このトレンティーノ戦は当初、同19日に開催予定だったが、その前日、ミラノの4選手が新型コロナウィルスに感染したことが報告され延期になっていた。

 試合が行なわれた同30日のイタリアの感染者数は前日からおよそ2万人増の12万6888人。新型コロナウィルスの猛威が再び深刻化するなか、同日朝、ミラノの選手1名の陽性があらたに確認されたことで、同市の保健局から試合延期の要請が届いたと言う。開催が危ぶまれたが、追加検査の後、リーグの蔓延防止措置における延期条件(陽性者3名以上)に達しなかったことで、開始5時間前に予定通りの開催が決定した。
  感染拡大の影響を受けて3週間ぶりに試合に臨んだミラノの相手は、ジェイテクトSTINGSでもプレーしたベテラン、マテイ・カジースキ(元ブルガリア代表)を主軸にアレッサンドロ・ミキエレットらイタリア代表メンバーを擁する強豪トレンティーノ。先発出場した石川は自らのサーブで試合をスタートさせると、コースやブロックを見極める持ち前のテクニックに加えて一段と重厚さが増した打球を次々と繰り出す。第2セットを終えた時点でエース1本を含む11得点を挙げて、アタック決定率100パーセント(10/10)を叩き出した。

 辛口なコメントで知られる元イタリア代表の名司令塔ファビオ・ヴッロ氏は、ボテンシャルが炸裂した背番号14を目の前にして、「ここまでミスのかけらも見つからない」「今日のイシカワは神がかっている」と大絶賛。今シーズンややスロースタート気味だった日本代表主将の活躍ぶりに、「見たかったイシカワがやっと戻ってきた」と声を上げた。

 石川はチーム最多で両チームでは2位となる14得点(アタック12、エース1、ブロック1)を記録。試合を通してのアタック決定率は71パーセントだったが、第3セット中盤まで92パーセントと高い数値を維持した。

 シーズン前半上位8チームで争うコッパ・イタリアへ暫定8位で出場が確定しているミラノは残りの1試合で順位アップを狙い、新年初戦(日本時間1月3日午前4時30分開始予定)となる前半戦の最終節で延期となっているジョイエッラプリズマ・ターラント戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部