マジョルカは現地時間1月2日に行なわれたラ・リーガ第19節のバルセロナ戦で0-1の敗北を喫したが、このホームでの一戦で久保建英はベンチ外となった。

 少年時代を過ごした古巣クラブとの対決が注目されるも、ピッチはおろか、スタジアムにも姿を見せることがなかった理由については何の発表もされていないが、クラブは先月28日に選手4人とスタッフ3人がコロナウイルスの陽性反応を示したことを明かしており、多くの現地メディアが久保のコロナ感染を断定的に報じている。

 降格圏からわずか勝点4差という厳しい状況にあるマジョルカにとって、攻撃の核をこのような形で欠くのは、まさに痛恨の極みと言えるだろう。

 昨季、レンタル先のビジャレアル、ヘタフェで苦しいシーズンを過ごした久保は、昨夏に古巣であるマジョルカで新シーズンをスタート。随所で好パフォーマンスを発揮して序盤の5試合を2勝2分け1敗という、昇格組としては文句なしの成績を残すのに大きな貢献を示した。しかし、続く6節に所有元クラブであるレアル・マドリー戦に臨むと、前半で右膝に違和感を覚えて交代、そこから治療とリハビリの生活に入り、15節のヘタフェ戦で復帰を果たすまでに、リーガ8試合を欠場することとなった。
  16節の強豪アトレティコ・マドリー戦では、交代出場から決勝アディショナルタイムの単独ドリブルからのゴールで大金星をチームにもたらす大仕事を果たし、続く国王杯2回戦ジャネーラ戦、リーガ18節グラナダ戦とスタメンに名を連ねたことで、いよいよ完全復活を果たしたと思われ、新年からの加速が期待されたが、その矢先の今回の件だ……。

 今季、マジョルカはここまで全公式戦21試合を消化したが、そのうち久保が出場したのは約半分の11試合。彼の長期欠場中にチームが失速していったという事実も踏まえ、マジョルカの地元紙『Ultima Hora』は今季前半戦の日本人選手について「期待したレベルではなかった。怪我とコロナによって、彼は継続性を保つことができていない。現時点で、チームの最後の勝利であるワンダ・メトロポリターノでのゴールが、彼の最大の貢献である」と、厳しめに評している。

 地元メディア『ok baleares』は前半戦のマジョルカ全選手を10点満点での採点で評価したが、久保は及第点の「6」。チーム25人中7番目タイの成績で、寸評では「序盤での彼の怪我が、全てのプランを狂わせた。しかし、日本人選手は完全な状態にあり、彼の復帰はルイス・ガルシア・プラサ監督のチームに、違いをもたらすものとして、非常に重要である。レッツ・エンジョイ!」と綴り、今後の巻き返しに期待を寄せている。

 ちなみに、最高採点は中盤において攻守両面で存在感を示したイドリス・ババの「9」で、「ガーナ人MFにとっての素晴らしいシーズン。そのプレーは、前半戦のベストプレーヤーに選出されるに相応しいものだった」と記述。彼に続くのは、右SBとしてリーガ17試合(2試合は負傷欠場)で先発出場したパブロ・マフェオで、「最も効率的な選手であり、高いパフォーマンスを発揮していた」として、「8.5」の高採点となった。

 同じく、チームで最も良いパフォーマンスを披露したと評価されたのが、久保の留守を預かる形で攻撃面で奮闘したイ・ガンインだ。「8」を与えられた韓国人選手に対して、同メディアは「彼の今季は輝かしいもので、若さにかかわらず印象的な個性を持っている。マジョルカ救済のキーマンとなるための、全ての条件を兼ね備えている」と、賛辞を贈っている。

構成●THE DIGEST編集部