角田裕毅のF1でのキャリアは2年目を迎えることになる。昨季、鮮烈な印象を見る者に与えた開幕戦バーレーン・グランプリでの9位入賞から、アップダウンに富んだシーズンを過ごし、最終戦のアブダビGPを4位入賞というベストリザルトで締めた彼は、真価を問われる2022年を、「僕にとって重要な年になるでしょう」と語っている。

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 F1専門メディア『GPFans』によれば、21歳の日本人ドライバーは、「忘れられない1年」(角田のSNSより)を終えた後、早くも来季に目を向け、「来季の車のペースがどうなるかは分かりませんが……」と、新たなレギュレーションが施行されることに触れながらも、「チームメイト(ピエール・ガスリー)と対等に戦うための“材料”を得ることができました」と語り、自信を窺わせた。

「来季に向け、パフォーマンスを上げてチームメイトを倒すこと、そして安定したレースをする必要があります。そして今、自分がどこを改善しなければならないかを、僕は理解しています。これをやれば、チームメイトに勝つことも、安定性を持つこともできるはずです。デビューイヤーでは、それを得るためのものであり、全ての材料を得られました。そういう意味で、本当に良い“準備の年”だったと思います」

 アルファタウリは昨季、チーム史上(トロロッソ時代含む)最高の成績を挙げ、コンストラクターズランキングでは6位につけたが、この良い状態を今後も続けたいと考えており、チームへの貢献を望む角田は、昨季彼らが成し遂げられなかった5位の座を得るためにも、彼自身が常にトップ10に入る必要があることを承知している。
 「もし、来季も車が良い状態であれば、安定してポイントを獲得し、良い結果を出し続けるという意欲を持っています。ただ、車の状態が悪く、ペースが良くなかったとしても、我々にはまだ良い車を開発することができます。そして僕自身、車を向上させることができるし、どうすればより速く車を走らせられるかを分かっています」

 F1専門メディア『planetf1』は、「アブダビGPは、ツノダがレースウィーク全体をうまく繋ぎ合わせた時、何ができるかを初めて示した」と昨季の最終戦に言及するとともに、「彼とレッドブルが結果を追求し続け、またガスリーとグリッド上で最も生産的で強力なパートナーシップを形成できた場合、そこに彼らは黄金を見つけるだろう」とポジティブに予想するが、「ツノダが来季、ステップアップに苦労するようであれば、チームからのサポートはなくなる」という厳しい展望も忘れていない。

 走行経験の少なさもあって下部カテゴリーとは全く異なるF1のパワーや過酷さへの適応に長く苦しみ、ようやく終盤戦になって改善が見られたことで、来季への期待が膨らんでいるが、新たなレギュレーションが角田の向上にいかなる影響を与えるのかも気になるところだ。昨季同様の好スタートを切り、なおかつ1年目の経験を活かして本当の戦力としてアルファタウリ、レッドブル・グループに貢献する2年目となることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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