アーセナルの冨安健洋は、今年最初のゲームとなった現地1月1日のマンチェスター・シティ戦で90分を戦い抜いた。これで今季14試合目のフル出場となり、試合には敗れたもののそのプレーへの評価はさらに高まっている。

 先月行なわれたリーズ戦で右足を負傷し途中交代などアクシデントに見舞われたものの、2試合ぶりとなるリーグ戦ではフル出場。首位を相手に最後まで接戦を演じる立役者となった。特にそのタフネスぶりを高く評価する声が、クラブのOBから寄せられているようだ。

 1980年代から90年代にかけ、アーセナルの名FWとして活躍したケビン・キャンベルが冨安の今季のプレーに賛辞を贈ったとしてイギリス国内メディアが伝えており、英紙『Dally Mail』でもこの話題を取り上げている。

 キャンベルは冨安を、自身と同時期にアーセナルで共に戦った往年の名選手であるリー・ディクソンやローレンになぞらえて評価しているという。キャンベルと同じくアーセナルOBであるリー・ディクソンやローレンは、ともにアーセナルのタイトル獲得時の主力選手。名将アーセン・ベンゲル監督の下、クラブの黄金期を作り上げた当事者であり、現在の冨安と同じくディフェンダーとして大きな存在感を放ったプレーヤーだ。
  記事の中では、冨安のここまでのプレーや、プレミアリーグでの欠場がわずかに1試合のみという点について、キャンベルが「トミヤスのタフさと執拗な性格は、リー・ディクソンや、ローレンに少し似ている。ローレンはとてもタフなプレーヤーだった」と語ったとして、アーセナルの『クラブレジェンド』とも呼べるプレーヤーと同等のスキルだと強調した。

 さらに「彼は空中戦では圧倒的な強さを誇っている」として、冨安の身体能力の高さも評し、加えて「彼はかなり多くの人のお気に入りの選手だろう」と、ディフェンスでのプレーの安定感を評している。

 今後は、国内のカップ戦や、リーグ戦の戦いも佳境に入ってゆく。もちろんワールドカップのアジア最終予選も控えている。日本を代表する若きディフェンダーは、世界中の人々を驚愕させるフィジカルを武器に、最高峰の舞台で輝きを放ち続けるだろう。

構成●THE DIGEST編集部