バレーボール世界最高峰リーグで切磋琢磨する、日本代表の石川祐希と西田有志。注目を集めた2度目の日本人対決は、負傷明け間もない西田の出場がなく、次回へ持ち越しとなった。

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 現地時間1月9日、イタリアセリエAで2021-22レギュラーシーズン後半第4節が行なわれ、石川が所属するパワーバレー・ミラノと西田が所属するトンノカリッポ・カラブリア・ヴィーボヴァレンティアが対戦。セットカウント3−0(25-18、25-19、25-13)でミラノが勝利を収めた。

 西田は前半第6節のコンサール・ラヴェンナ戦で3連続エースを含む21得点を挙げ、イタリアで自身初のMVPを獲得。その翌週に行なわれたクチーナルーベ・チヴィタノーヴァ戦での負傷により離脱が続いていたが、3日前のモデナ戦でベンチ入りを果たしていた。ミラノ戦でのコート復帰に期待が集まったが、まだ万全ではないのか出場は叶わなかった。

 一方で石川は2021年を締めくくった強豪イタス・トレンティーノ戦で地元解説者が感服する圧巻のパフォーマンスを披露。年明けからミラノの2連勝を攻守で支える背番号14は、この試合でもチームを牽引した。

 好調さが光るサーブで相手守備を崩すと司令塔パオロ・ポッロ(U21イタリア代表)のサービスで迎えた中盤にレフト攻撃からブロックアウトでブレークを決める。さらにブロックでチームの4連続得点に貢献してミラノに流れを呼び込み1セット目を先取。第2セットでもエース1本を含む効果的なサーブで追加点の起点となり、自身のレセプションからキレのあるバックアタックで1度目のセットポイントをものにする。
  迎えた第3セットでは強度を使い分けたサーブで相手のミスを誘い、レフト攻撃やバックアタックで自らも得点。さらにコートを大きく外れたボールをファインプレーで得点へ繋げるなど守備でも貢献する。リードを広げながら最後まで集中を切らさなかったミラノがストレート勝ち。連勝を「3」に伸ばして7位から5位(順位は暫定)へ浮上した。

 石川は10得点(アタック8、ブロック1、エース1)を記録。解説を務めた元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、試合終盤に石川がレフトから放ったパワフルで鋭いクロスが相手コートに突き刺さると、「ワォ!!!まさにミサイル弾」と感嘆の声を上げた。攻撃以外でも、この日、抜群の安定感で試合最多の75パーセント(ポジティブ)をマークしたレセプションや度々見せるハイクオリティな2段トスがチームに得点をもたらしていると分析。日本代表の主将を「コート上に欠かせない存在」と高く評価した。

 新型コロナウイルス蔓延の影響により多数発生している延期試合とコッパ・イタリアの開催日確保のため、大幅な日程変更を余儀なくされているセリエA。年末から連戦だったミラノは次戦まで一息。休養と調整を行ない1週間後の日本時間17日開催のコッパ戦準々決勝でクチーナルーベ・チヴィタノーヴァと対戦する。一方、西田の実戦復帰を待つヴィ―ボバレンティアは、同13日午前4時30分開始の延期となったレギュラーシーズン前半第13節でブルーエナジー・ピアチェンツァとのアウェー戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部