2022年のF1世界選手権は、3月20日のバーレーン・グランプリで幕を開け、史上最多の23レースでタイトルを争う。

 新レギュレーションの施行により、戦力分布にどのような変化が起きるかはまだ不明だが、各チームのドライバーラインアップの可能性を英国のモータースポール専門メディア『CRASH』が検証し、早くも現時点でのランキングを発表している。

 10チーム中で最下位となったのは、やはりハースのミック・シューマッハー&ニキータ・マゼピンの2年目コンビ。昨季は性能が劣る車で経験のないルーキー同士で最後尾での争い余儀なくされ、ミスも多かった。現時点での期待度で最も劣るのは致し方のないところだろう。2021年のマシン開発を諦めてまでチームが手掛けてきた新レギュレーション対応の新車が、どれほどのパフォーマンスを発揮するかが興味深い。
  9位のウィリアムズでは、1年ぶりF1復帰のアレクサンダー・アルボンが適応に時間がかかる可能性があると同メディアは指摘。続く8位のアルファロメオでは、ベテランのヴァルテリ・ボッタスは頼れる存在となるものの、唯一のルーキーである周冠宇はやはり不確定な部分が多く、チームメイトとの比較なども含めて、厳しい状況に直面すると見られる。

 上位に目を向けると、マックス・フェルスタッペンが新たなチャンピオンに輝いたレッドブルは3位。セルジオ・ペレスの働きを評価し、「レッドブルはマックスの最適のパートナーを見つけた」と記したが、それを上回ったのがメルセデスだ。8度目の王座はならなかったが、それに相応しい実力を示したルイス・ハミルトンと、ウィリアムズから加入した若きジョージ・ラッセルのコンビは、「間違いないトップ」だという。それでも1位でないのは、うまく連係がとれるかという不安によるものである。

 昨季、熾烈な王座争いを展開した2チームを差し置いて首位となったのは、フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ。互いに優勝を狙えるドライバーであることを昨季証明し、さらにチームの勝利を優先できること、そして新レギュレーションにおいてフェラーリが戦闘力を大きく高めることが予想されるからだ。 さて、気になるアルファタウリだが、2年目を迎えるピエール・ガスリーと角田裕毅のコンビは6位となった。中段争いのライバルたちに順位では負けているものの、「期待に満ちたラインアップを誇っている」と同メディアはポジティブに評価する。

 ガスリーについては「昨季で最も傑出したドライバーのひとりであり、車の力を最大限に引き出した。チームにおいては、強力なリーダーに成長した」と賛辞を贈った。一方で角田に対しても、昨季については「幾つかの不器用なクラッシュがルーキーイヤーに影を落とし、困難に満ちた学習のための年」と厳しめだが、「時折、持ち前の速さと見せて輝きを放った。シーズン終盤はリズムに乗ってミスが激減した彼が、来る新シーズンで自身の可能性を活かし、粗削りな部分を取り除くことができれば、本当のスターになれるかもしれない」と、明るい展望を示した。
  なお、全チームの順位は以下の通り。

1位:フェラーリ(ルクレール&サインツ)
2位:メルセデス(ハミルトン&ラッセル)
3位:レッドブル(フェルスタッペン&ペレス)
4位:アルピーヌ(フェルナンド・アロンソ&エステバン・オコン)
5位:マクラーレン(ランド・ノリス&ダニエル・リカルド)
6位:アルファタウリ(ガスリー&角田)
7位:アストンマーティン(セバスティアン・ヴェッテル&ランス・ストロール)
8位:アルファロメオ(ボッタス&周)
9位:ウィリアムズ(ニコラス・ラティフィ&アルボン)
10位:ハース(シューマッハー&マゼピン)

構成●THE DIGEST編集部

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