日本球界でも図抜けている鈴木誠也の打力は、世界の名だたるスラッガーたちにも見劣りはしない。

 このオフに鈴木が広島からポスティングによるメジャー移籍を目指しているのは周知の通りだ。現在、MLBのロックアウトによって交渉は停滞しているが、すでに「10〜12球団とのオンラインによる交渉を終えている」(The Athleticより)とされ、その名はアメリカでも注目度を高めている。

 もっとも、磨きをかけてきた打力はNPBでも証明済みだ。プロキャリア9年での通算打率は.315とハイアベレージをマーク。さらに長打率は.570と鍛えぬいたパワーも折り紙付きだ。

 では、彼の打力をMLBのスターたちと比較した場合にどれくらいの力となるのか。その興味深いテーマに切り込んだ米放送局『CBS Sports』は、こう訴える。

「スズキのスイングは、MLBでも通用する可能性が高い」

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 そう分析する同メディアは、「NPBとMLBには数値の差異がある」と前置きしたうえで、昨シーズンにおける鈴木の平均打球速度が91マイル(約146キロ)で、そのうち45%が95マイル(約153キロ)以上を計測。また、平均打球角度は13.6度で、スイングの失敗率もMLB平均(27.3%)を下回る21%だったとした。

 この数値に近い打者として列挙されたのは、アトランタ・ブレーブスのオースティン・ライリー、フィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパーとニューヨーク・メッツのピート・アロンゾだ。いずれもシーズン30本塁打を達成しているスラッガーたちであり、ハーパーにいたってはナショナル・リーグのMVPを手にしている。

 鈴木が彼らと並ぶデータを残している点について、「何も驚くべきことはない。彼はメジャーで最も生産性な打者になれる素質を持っている」と強調する同メディアは、次のように論じている。

「スズキはボールを強くヒットでき、ミート力もあるうえに、めったにボール球に手を出さない。そして最適化された角度でボールを飛ばせる。まさに理想的な打者だと言える素質を秘めているのだ。彼が、このオフシーズンにおける最大の掘り出し物になる可能性は十分にあるだろう」

 日増しに現地でも期待感が膨らんでいる鈴木。不透明な状況が続いているロックアウトさえ開ければ、MLB球団による争奪戦は必至だ。

構成●THE DIGEST編集部

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