現地時間1月13日、カラバオ・カップ準決勝の初戦が行なわれ、リバプール対アーセナルの一戦はスコアレスドローに終わった。リターンマッチは20日に開催予定である。

 本来6日に行なわれる予定だったファーストレグが、怪我人やコロナ感染者の増加によって既定の選手数を揃えられないリバプールからの申し出によって20日に延期となり、リバプールの本拠地アンフィールドでの今回の一戦が先に行なわれる形に。試合は、リバプールが序盤から攻勢に立ち、24分にはグラニト・ジャカの一発退場で数的有利を得てさらにホームチームが勢いを増したが、チャンスはゴールには結び付かず、悔いの残る結果となった。

 南野拓実は同カップ準々決勝レスター以来、公式戦4試合ぶりの先発出場を果たし、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタと3トップを組み、縦横に精力的に動きながらフィニッシュにも絡んだ。後半終了間際に右クロスからのこぼれ球が目前に落ちる決定機を迎えたが、ダイレクトシュートはクロスバーを越えてしまい、同カップの過去3戦に続いて勝利の立役者となることはできなかった。
  準々決勝レスター戦では後半アディショナルタイムの劇的弾で殊勲者(PK戦ではウイニングキッカーになりそこなったが……)として多くの賛辞を受けたのとは対照的に、今回は勝利を逃した“戦犯”のごとく酷評する声も少なくなく、日刊紙『Daily STAR』や『Daily Mail』はSNS上の「史上最悪のミス」「どうすればあの距離から外せる?」といったファンの非難の声を紹介。リバプールの公式サイトも「南野は終了間際にホームチームにとっての最高のチャンスを逃した」と綴っている。

 10点満点の採点形式を導入しているメディアを見ると、日刊紙『INDEPENDENT』はフィルミーノらと並んで最低タイの「4」で、寸評では「集中している時は生き生きとし、相手ゴール前では素早いドリブルも披露。残りわずかな時間で勝利のチャンスを逃した」と綴るとともに、元イングランド代表FWアラン・スミスの「落ち着きの欠如、クオリティーの欠如」というコメントを紹介した。
  リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「他のFW選手と同様に、アーセナルにとって危険な瞬間を生み出したものの、多くの人数をかけた相手の守備の前にしばしば追い詰められることとなった。後半は2度、ゴールに迫ったが……」とポジティブな面も挙げ、採点は及第点の「6」を与えている。

 続いてスポーツ専門メディア『sportskeeda』も決定機逸に言及し、「リバプールの中で最も得点に近づいた選手であり、決定的なクロスからGKアーロン・ラムズデイルがチャンスを提供したが、ミナミノはその酷いフィニッシュによってまたひとつ大きなチャンスを潰すこととなった」と厳しく綴ったものの、採点は攻撃陣の中では最高タイの「6.5」ということで、全体的にはチームメイトよりも良いプレーだったことを示していると言えよう。

 一方、サッカー専門メディア『90min』も「右クロスからゴールに迫ってラムズデイルを心配させたが、酷い仕事で勝利のチャンスを逸した」と同様の寸評だったが、こちらは採点「5」と採点は低め。もっとも、他の攻撃選手も同様の数値だった。
  リバプール専門メディアでは、『FanNation』は採点「4」と厳しく、寸評も「アディショナルタイムでのチャンスは、彼を、また我々を悩ませた。そして、これを外すのを見るのは、彼がファイナルサードに侵入しておきながら味方にパスするのを見るぐらいに苦痛に満ちたものだった」とネガティブな内容に終始。同じく採点「4」の『THIS IS ANFIELD』は「カラバオ杯では今季、全試合で得点を挙げているミナミノは、この試合でもエネルギッシュで熱心だったが、4戦連続のゴールはならなかった」と報じている。

 対称的だったのは『TAW』で、採点はなんと攻撃陣では単独最高の「7」。「公平に見れば、タキはこの試合で最も優れた選手のひとりだった。最後のシュートは決めるべきだったが、それを差し引いてもアーセナルDF陣に対して果敢に対峙した。フィルミーノ、アレックス・オクスレイド=チェンバレンの酷いプレー、チームの創造性に欠けたプレーはタキのせいではないし、彼ほどよく動き、彼を上回るプレーを見せた選手はレッズにはいなかった」と称賛し、敗戦の責任を彼に背負わせるのはアンフェアだと主張した。

構成●THE DIGEST編集部