現地時間1月20日、カラバオカップ準決勝のセカンドレグが行なわれ、アーセナルは0-2でリバプールに敗北。合計スコア0-2で敗退となり、4年ぶりの決勝進出はならなかった。

 敵地での初戦をスコアレスドローで乗り切り、プレミアリーグ創設の1992-93シーズン以来となるリーグ杯獲得に王手をかけようとしていた「ガナーズ」は、本拠地エミレーツでの一戦で先にFKから好機を掴むも、アレクサンドル・ラカゼットのシュートはクロスバーに阻まれ、逆に16分にディオゴ・ジョッタの技巧的なドリブルシュートで先制される。さらに77分にもジョッタの抜け出しを許して2点目を奪われ、あえなく夢は潰えた。

 この1失点目でドリブルを開始したジョッタのフェイントで逆をとられて簡単に置き去りにされてしまったのが、右足ふくらはぎの負傷が癒え、公式戦3試合ぶりの出場を果たした冨安健洋だった。現地メディアの多くは、怪我は回復したものの、試合に出場できるかどうかは疑わしいという見方を示していたが、不動の右SBはスタメンとしてピッチに登場した。
  しかし、失点場面に限らず、攻守で本来の姿からは程遠いパフォーマンスに終始し、コンディションが完全に戻っていないのは明らかで、ミケル・アルテタ監督も試合後、「本当はプレーさせたくなかったが、(同じ右SBの)セドリク・ソアレスやカラム・チェンバースが不在のため、起用せざるを得なかった」と厳しいチーム状況を明かすとともに、90分間、ピッチに立ち続けた冨安に対しては「信じられないほど、よくやっている」と、ほとんど練習せずにプレーした日本人DFを称賛している。

 また、失点時のジョッタにかわされた場面については「ボールを奪おうとしたところで滑った」と指揮官は擁護したが、現地メディアの見方はいずれも冨安に対して非常に厳しいものとなった。スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「錆びついたように見えた。ジョッタの先制点の場面では簡単に振り切られ、以降も苦戦を続けた」と酷評し、10点満点の採点では守備陣で最低の「4」を与えた。
  日刊紙『Evening Standard』の採点もチームのスタメン11人の中では単独最低の「4」で、寸評では「復帰して信じられないぐらいに下手に見えた。気まぐれなパスと空中戦での積極性の欠如、そして1失点目ではジョッタに、あまりに簡単に打ち負かされた」と、こちらも非常に厳しい内容に……。

『INDEPENDENT』紙の採点は「5」で、「数試合の欠場の後、シャープさが不足しているようだった」と指摘。『THE SUN』紙は交代出場で退場処分となったトーマス・パーテイと並んでチーム最低タイの「3」を冨安につけ、「間違いなく困った存在だった。そして全体的に、ボールを持った場合もそうでない場合も、プレーは杜撰だった」と終始ネガティブに綴っている。

 サッカー専門メディアでは、『Squawka』は「先制点献上の場面ではジョッタによって混乱に陥り、試合全体でも同様の状態だった。復帰を急ぎすぎたようだ」として、守備陣で最低タイの採点「4」。『90min』も同様の採点で(こちらは守備陣単独最低)、寸評では「ジョッタにこてんぱんにやられた。概して色褪せたように見えた」とネガティブに評した。
 『football.london』は採点「5」と他に比べて少し高いものの、寸評はこちらも厳しく、「いたるところで滑ったり、転んだりして、ジョッタの先制点では高い代償を支払うこととなった。後半は幾らか自信を取り戻したものの、バックからの速い攻撃を不能にしてしまったということで、やはり非難に値するプレーだった」と指摘している。

 最後にアーセナル専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は「復帰したトミヤスにとって、非常に厳しい夜に。最初からペースが不足し、いつものフィジカル面の強さもなかった。100%どころか、70%の力も出せてなかったのは明らかだ。彼は苦しめられていた」と振り返り、採点はチーム最低タイの「4」だった。

 チームの窮状を汲んで敢行した強行出場は報われず、アーセナル加入以来、最も厳しい評価を受けることとなった冨安。逆に言えば、いかに彼がこれまで素晴らしいプレーを披露し続けていたかが窺えるとも言えよう。今回の雪辱も期待されるがが、その前に怪我とコンディションの完全回復が何よりも望まれる。

構成●THE DIGEST編集部

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