4月23日に行なわれたプレミアリーグ第34節で、アーセナルは3-1でマンチェスター・ユナイテッドを下して単独4位に浮上(暫定)した。

 この本拠地エミレーツ・スタジアムでの重要な勝利を、ピッチ上で喜んだメンバーの中には、冨安健洋の姿もあった。ふくらはぎの負傷で1月20日のカラバオカップ準決勝リバプール戦以降、プレーから遠ざかっていた日本代表SBは、アディショナルタイムにセドリク・ソアレスとの交代で久々の出場を果たしていた。
  ピッチに立つ瞬間、大きな歓声と拍手に迎えられた冨安は、終了間際の登場ということもあり、ボールに触れる回数はわずかだったが、思い切った前への飛び出しからドリブルで進み、この試合でプレミアリーグ通算100ゴールを決めたクリスチアーノ・ロナウドがチェックに来たところでファウルを誘いイエローカードを提示させるなどの見せ場も作り、試合後はチームメイトたちからも復帰を祝福された。

 自身のSNSでは英語で「ピッチに戻って来られて、とても嬉しい。温かい歓迎、本当にありがとう」とメッセージを発した23歳に対し、ミケル・アルテタ監督は「彼はファンから歓迎を受けるに相応しい選手だと思う。この数か月間、彼は難しい時期を過ごしてきた。復帰を待ち望みながら、日々のトレーニングにどれほどの時間を費やしてきたかを見れば、称賛に値すると思う。だからこそ、彼へのファンの反応は正しかったと信じている」と賛辞を贈った(アーセナル公式サイトより)。

 現地メディアの報道を見ると、わずかな出場時間ということで、当然ながらほとんどが採点なしとなっているが、その中で日刊紙『THE Sun』は10点満点中の及第点となる「6」を与え、「ボールにはわずかな回数触れただけだったが、アーセナル・ファンは右SBのファーストチョイスがピッチに戻って来たのを見て、大喜びした」と寸評を綴っている。

 なお、『THE Sun』は、アーセナルのレジェンドOBであるトニー・アダムスの「トミが最後に復帰した。セドリクは危なっかしいので、これは素晴らしいことだ。これで守備力を高めることができれば、アーセナルは4位の座を手に入れられる」とのスポーツ専門放送局『astro SUPERSPORT』へのコメントを紹介した。

【動画】冨安が復帰したアーセナルvsマンチェスター・U戦! 他では、サッカー専門サイト『football.london』が「試合に影響を与えるには遅すぎる登場だった」、スポーツ専門サイト『sportskeeda』は「日本のフルバックは試合の最終盤に、交代選手として怪我からの復帰を果たし、4分間プレーした」と、こちらは事実をそのまま伝えている。
  冨安復帰によるファンの反応を報じたのは米国の放送局『NBC Sports』で、「怪我からの復帰を果たした彼に対し、大きな拍手喝采が贈られた」と記述。アーセナル専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』は、採点記事の中で冨安への寸評では「おかえり!」とだけ綴り、復帰を祝福した。ちなみに、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点で、わずかなプレー時間にもかかわらず、チームで(14人中)8番目となる「7.04」が冨安に与えられたのは、ファンの祝福と期待の表われと言えるかもしれない。

 一方、日刊紙『Evening Standard』は、冨安に関しては採点・寸評はなかったものの、セドリク(採点「5」)に対する寸評の中で、彼がジェイドン・サンチョへの対応に苦しんだことを紹介するとともに、「冨安が復帰してフィットすれば、ポジションを失うことになりそうだ」と、今後の展望を示した。日刊紙『EXPRESS』もセドリクの苦戦ぶりを紹介したが、こちらは冨安について、長く戦線を離脱しており、トップコンディションで主力に戻るにはまだ時間を要すると指摘した。

構成●THE DIGEST編集部
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