昨夏の東京五輪に続き、今年2月の北京五輪でもロシア代表団は国旗と国歌の使用を禁じられ、選手たちはROC(ロシア・オリンピック委員会)の代表としてのみエントリーを許可された。さまざまなスポーツに及んでいた国家ぐるみの組織的なドーピングに対する制裁措置だ。
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 この現状に異を唱えるのが、ロシア女子フェンシング代表のベテラン、ソフィア・ヴェリカヤである。ロシア国営通信社『TASS』の取材に応じ、「国旗と国歌の使用が認められないかぎり、私はもうオリンピックには出場しません」と宣言したのだ。

 現在36歳のヴェリカヤは、リオ五輪に続いて東京五輪も制した女子サーブル団体代表の主要メンバー。サーブル個人でもロンドン、リオ、東京と3大会連続で銀メダルを獲得してきた実力者だ。

 東京五輪・開会式でROCの旗手も務めた重鎮は「リオ・オリンピックに出場したとき、私はまだ対象ではなかったけれども、すでにロシア人選手の多くは酷い制限を受けていた」と話し、「それが東京ではROCの旗の下で戦うことになった。制限と圧力が軽減されることを祈る日々が続いたけど、状況はどんどん悪くなっている」と嘆く。
 
 そして、「すべての選手が平等であるべきだ。私たちは、それぞれの国旗とそれぞれの国歌とともに戦いたい。いま、オリンピックの在り方が大きく問われている。国旗と国歌を取り戻し、平等な環境下での大会となるまで、私はオリンピックには出場しません」と決意を明かした。

 ロシア軍によるウクライナ侵攻を受けて、IOC(国際オリンピック委員会)をはじめとした各スポーツ競技連盟の多くが、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会出場を禁じている。中立的な立場での個人参加さえ認められていないなか、2年後のパリ五輪では、ROCとしてのエントリーさえ危ういというのが現実的な見方だろう。

構成●THE DIGEST編集部

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