東京五輪・女子柔道48キロ級の銅メダリストで、ウクライナ出身のダリア・ビロディドが注目の復帰戦を戦った。
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 ロシア軍によるウクライナ侵攻作戦が始まり、首都キーフを拠点としていたビロディドはSNSを通じて世界中に反戦と窮状を訴え続けた。それでも現役アスリートとしての活動が制限されるなか、ビロディド一家は国外退去を決断。3月中旬に柔道仲間の援助を受けて、スペイン・バレンシアで新たな生活をスタートさせていた。

 あれから1か月半、ビロディドはブルガリアのソフィアで開催されている欧州選手権に登場。東京五輪後初となる国際大会で選んだカテゴリーは、なんと2階級アップの57キロ級だった。現地4月29日に行なわれたトーナメント、ビロディドは1回戦でプレユニ・コーネリッセ(オランダ)を腕ひしぎ逆十字固めからの一本勝ちで仕留めると、2回戦ではロンドン五輪銅メダルのプリシラ・ネト(フランス)とも堂々互角に渡り合う。技ありを決められて優勢負けを喫したものの、十分に明るい展望が描ける初挑戦だった。

 翌朝にビロディドは公式インスタグラムを更新。「新しい階級。オリンピック後で初の公式戦。酷い結果になったし、負けるのって大嫌い」と悔しさを滲ませつつも、「少しずつ前へ。新しく困難なこのチャレンジに立ち向かうため、やならなきゃいけないことはたくさんある」と自身に言い聞かせた。そして「心はウクライナと共に」の言葉で締めくくっている。
 
 世界選手権連覇など輝かしい戦績を残してきた21歳。十代後半に急激に身長が伸び、現在は172センチに達している。長きに渡って減量が過酷だった48キロ級は常に限界との戦いで、東京五輪前に52キロにも挑戦したが結果が出ず、本格的な階級アップは見送られてきた。

 トレーニング不足も指摘されるなか、57キロ級でも戦える手応えを掴んだか。2年後のパリ五輪で金メダルを奪取すべく、ウクライナ・スポーツ界の若きヒロインが邁進する。

構成●THE DIGEST編集部

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