NBA4年目のシーズンを戦い終えた渡邊雄太が5月6日、日本メディア向けのオンライン取材に応じ、今季を総括した。

 所属するトロント・ラプターズは4月28日のプレーオフ1回戦第6戦で敗れ、今季の全日程を終了。初のポストシーズンを経験し、5月5日に帰国したという渡邊は「いろいろなことが証明できたワンシーズンだった」と、この半年間を振り返る。

「終わってみたら本当にいいシーズンだったと思うことができて、自分の中ですごく自信にもなったシーズンだったと思います。シーズン中盤あたりからローテーションを外れて試合に出れなくなったっていうのは本当に悔しい部分ではあったんですけど、ただ、自分はまだまだNBAの世界でやっていけるっていう自信をつけることができたワンシーズンでした」

 今季は7〜8月の東京オリンピックに日本代表のキャプテンとして出場し、ほぼ休みなくNBAのトレーニングキャンプに突入。ふくらはぎのケガで開幕には出遅れたものの、11月下旬からはローテーションの一角を担い、攻守で成長した姿を披露した。

「ローテーションの選手として試合に出ていた時は、数字もある程度残せたと思いますし、数字に残らない部分でもいい活躍ができていたり、今までできなかったダブルダブルを達成できたりだとか、いろいろな部分で課題を克服できているなと感じられました。実力がないと絶対できないですし、1試合2試合だけじゃなく一定の活躍はできていたので、そういう意味でも自信につながった1年でした」
  一方で、年明け以降はコロナによる自身の離脱やチーム内の故障者復帰などが重なって出番が激減。来季以降、1年を通して試合に出続けるための課題として、渡邊は“体調管理”と“シュートの精度”の2つを挙げた。

「まずは身体のケアをしっかりすること。自分がコロナにかかって、何日間か何もできずに、戻った試合で調子が悪くてそこからリズムが悪くなってローテーションから外れてしまった。その部分でまず体調管理をしっかりするっていうのはプロとして絶対やっていかないといけないので、そこは一切言い訳はできないです。そもそもシーズン前もケガから始まっているので。

 あとはシュートの確率が昨シーズンに比べて落ちた部分。12月の頃は40%近く(の確率)で決められていたんですけど、それからどんどん落ちていったので、どういう状況であっても高確率で決められるようなシューターになっていくことが、1シーズン通してローテーション選手として活躍をするために必要なことかなと思います」

 本人が言うように、今季序盤の11月と12月は13試合で平均21.3分に出場し、3ポイント成功率37.5%、平均7.9点を記録。それが1月以降の25試合は同29.0%、2.4点に下がってしまった。最終的に今季の3ポイント成功率は34.2%、40.6%のフィールドゴール成功率と60.0%のフリースロー成功率を含め、シュート力アップが来季へのカギになりそうだ。

 今年の夏は制限付きフリーエージェント(他チームのオファーに対して、元の所属チームがマッチする権利を持つFA)となるため、来季の去就は未定。日本代表の活動も「これから代表の方々と話して決める」とのことだが、まずはしっかりと身体を休めて、心身ともに万全の状態でNBA5年目を迎えてほしいところだ。

構成●ダンクシュート編集部