トロント・ブルージェイズの菊池雄星は現地時間4月29日、ヒューストン・アストロズ戦で先発登板し、2回2/3を投げ4安打4失点という内容でマウンドを降り、またも初勝利はならなかった。

 今シーズン、初めての本拠地・ロジャースセンターのマウンドだったものの、立ち上がりから失点を喫してしまう。初回、2アウトからアレックス・ブレグマンに変化球をレフトスタンドに運ばれ先制点を許すと、3回には2つの四球の後、ヨルダン・アルバレス、ユリエスキ・グリエルに立て続けの安打を浴びさらに2点を失う。続く、6番のカイル・タッカーの犠飛で4点目を奪われたところで降板となった。

 その後、チームが逆転で勝利したため黒星は付かなかったものの、5度目の先発でも厳しい結果となった菊池。MLB公式サイトでは、もがき続ける日本人左腕の現状について報じている。
【関連記事】少年へサインボールを手渡す! 偉才トラウトが見せた敵地でのファンサービスに賛辞「尊敬される男の格の違いだ」 記事では「10日前、肌寒い日のフェンウェイパークでレッドソックス打線と戦いその片鱗を見せたが、他の登板ではチャーリー・モントヨ監督が4月の初めに言ったように、まだ『未完成』の投手であることが示されている」と、現在の状態を評した。

 同メディアは、一昨年にブルージェイズに移籍し、昨シーズン先発で13勝の好成績を残したロビー・レイ(現シアトル・マリナーズ)を例えに挙げ、「キクチは、レイのトロント時代のように、自分の長所を見極めそこに傾注するべきだ」と述べている。

 その上で「キクチはすでにそれを行なっている。彼のカッターの使用率は、2022年には25%以下となっており、その前の2シーズンの35%、40%から低下している」と、ここまでの投球内容の変化を指摘。加えて「金曜日、キクチはこの球種を捨て、代わりに従来のスライダーと並行して、より鋭いスライダーを使用した。これは、ピート・ウォーカー投手コーチと決めたものだ」として、アストロズ戦の組み立てを振り返った。

 一方で「プロの打者がヒートアップしているMLBのシーズン中に目立った調整をするのは簡単なことではない。誰もがレイのような一夜の成功者になれるわけではない」と、好結果をもたらすには時間が必要であると綴った。

 そして記事は「キクチの場合、様々な要素が絡んでくるので5月に入ったら、それらをうまく調和させていくことが必要だ」と締めくくられている。

 好調を維持するチームにおいて、苦しい状況が続いている菊池雄星。新天地での初勝利を掴むため、背番号16の試行錯誤は続く。

構成●THE DIGEST編集部
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