5月1日、新日本プロレスは『レスリングどんたく2022』を、21年ぶりに福岡・PayPayドームで開催した。

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 セミファイナルでは、SANADAが怪我で返上を余儀なくされたIWGP USヘビー級王座決定戦、前王者の棚橋弘至と、ウィル・オスプレイが対戦予定だったが、直前にオスプレイが新型コロナウイルスの感染が判明したため欠場を発表。アメリカ遠征で現地のファンの支持を得ている石井智宏が名乗りを上げ、両者の対戦が実現した。

 試合は、序盤からお互いに引かず、激しい打ち合いに。棚橋は石井の、石井は棚橋の懐に入っていくような展開になったため、2人の動きは止まらず、目まぐるしい攻防戦が繰り広げられた。

 石井がスリングブレイドを放てば、棚橋は垂直落下式ブレーンバスターを決めるなど、お互いの必殺技も出し合った。激闘の末、最後は一瞬の隙を突いた棚橋がハイフライフロー2連発でカウント3が入ったが、また石井にはチャンスが来るだろう。

 試合後、一人で退場していく石井に向かって「石井さんありがとうございました。今回は急でしたが、また何処かでやりましょう」と感謝の意を述べると、「そしてSANADA!約束どおりベルトは獲り戻したからな!」と欠場中のSANADAにメッセージを送る。

 すると、この日、IWGPタッグ王座をバッドラック・ファレとのバレットクラブコンビで奪取したチェーズ・オーエンズが登場。そして「オレはこのベルトを獲ったから、オマエには興味がない」と無意味なアピールをしている間に、棚橋の背後から黒覆面にバレットクラブのジャケットを来た男が登場する。

 この男は、棚橋を襲うとパルプフリクションを炸裂。場内が騒然とするなか、自らマスクを取ると正体はジュース・ロビンソン(!)だった。

 先日、SNSで引退をほのめかしていたが、今回の行動への布石だったようだ。これまで新日本本隊の一員として、棚橋とも共闘していただけに、これは驚きである。ジュースはオーエンズとtoo sweetポーズを決めると、棚橋が奪還したばかりのUSベルトを強奪してバックステージへ。

 バックステージでジュースは「俺がたったいまタナハシにしたことを理解できないって言うのなら、お前は大バカだ! 俺がこれからもずっとタグチやホンタイの奴らとケツを出してふざけまわってくと思ったか!? ずっとデビッド・フィンレーのタッグパートナーでやってくと思ったか!? もうたくさんだ!これからは自分がしたいようにする!」とフィンレーとのタッグ解消も明言。そして、スタッフに次のように言い残した。

「誰かこっちへ来い! このベルトをタナハシの野郎のところへ持って行け。そしてアイツにこう伝えろ。『ジュース・ロビンソンがいつでもこのベルトを奪ってやる!』とな」
 この日のバレットクラブはやりたい放題だった。カール・アンダーソン&ドク・ギャローズが6年ぶりに日本の新日本マットに復帰すれば、メインイベント終了後にはしばらくアメリカの新日本や他団体をメインに活動していたリーダーのジェイ・ホワイトが現れ、IWGP世界ヘビー級王座を防衛したばかりのオカダ・カズチカをブレードランナーでKO。メンバー総出で祝杯をあげるなど、勢力の拡大を印象付けている。

◆新日本プロレス◆
『レスリングどんたく2022』
2022年5月1日
福岡・福岡PayPayドーム
観衆 8162人
▼IWGP USヘビー級王座決定戦(60分1本勝負)
○棚橋弘至(23分20秒 片エビ固め)石井智宏●
※棚橋が第14代王者になる
※ハイフライフロー

文⚫︎どら増田

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