現地時間5月1日(日本時間2日、日付は以下同)に幕を開けたゴールデンステイト・ウォリアーズとメンフィス・グリズリーズによるカンファレンス・セミファイナル第1戦は、アウェーのウォリアーズが117−116で競り勝ち、シリーズ先勝を飾った。

 ウォリアーズは今季プレーオフ初のベンチスタートとなったジョーダン・プールが31得点、8リバウンド、9アシスト、2ブロックと躍動。そのほか、ステフィン・カリーが24得点、4アシスト、1ブロック、アンドリュー・ウィギンズが17得点、8リバウンド、クレイ・トンプソンが15得点、2スティールをマークした。

 この試合でドレイモンド・グリーンは4リバウンド、3アシスト、3スティールを記録するも、出場時間はわずか17分1秒のみ。前半残り1分18秒、ゴール下でショットを狙ったブランドン・クラークの顔面に右手を当て、さらに左手でユニフォームを引っ張ったことで、フレグラントファウル2が宣告されて退場処分を食らったからだ。
  だが、そこからウォリアーズはケボン・ルーニーをグリーンのポジションに据えて奮戦。後半でグリズリーズのコンテストショット成功率を29%に抑え、クラッチタイム(残り5分で5点差以内)に入ってからは13本のうち11本ものショットを厳しくチェックし、相手のシュートミスを誘発した。

 デンバー・ナゲッツとの1回戦では全5試合で先発を務め、平均21.0点、5.4アシスト、フィールドゴール成功率54.8%、3ポイント成功率48.4%を残したプール。この日はスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)からベンチスタートと告げられるも「今はプレーオフだから」と躊躇なく受け入れ、見事な活躍を披露した。

「大きな勝利。特に(グリーンが)早いうちにいなくなっていたから。オフェンスとディフェンスの両面で一丸となって集中しなければならなかった。彼はこのチームでも重要な部分を占めているからね。僕たちは彼の持つエナジーを皆で埋めることができたよ」(プール)
  ウォリアーズは試合時間残り8分25秒で10点差をつけていたものの、グリズリーズの猛攻に遭って点差は徐々に縮まり、残り1分16秒でクラークのレイアップが決まってグリズリーズに逆転を許す。

 だがトンプソンが残り36.6秒に値千金の3ポイントを沈め、ウォリアーズが再逆転。次のポゼッションでは、ジャ・モラントのレイアップのコースをカリーが読み切り、見事なブロックを決めて逃げ切った。

「ステフは長い間、ディフェンス面で過小評価されている。今シーズンはこれまでのキャリアでも守備面でベストなシーズンだったと思う。我々はそれを長いシーズンで見てきたんだ。あのブロックはステフによる輝かしいディフェンシブプレーだったよ」

 カーHCはモラント相手に決めたカリーのビッグプレーを称賛。レギュラーシーズンも含めて、カリーが試合時間20秒以内で決めたキャリア3本目の貴重なブロックだった。

 なお、この試合は残り6.7秒にトンプソンがフリースローを2本とも外すまさかのミスを犯し、グリズリーズにラストチャンスを与えてしまった。だがモラントのレイアップに対して、マッチアップしていたゲイリー・ペイトン二世と、ヘルプに入ったトンプソンの好守でミスを誘った。
 「いつもなら決めているレイアップを外してしまった」と悔やんだモラント。だがトンプソンは「彼ならアタックしてくると思っていた。僕はオープンなレイアップをさせないように入り、タフショットに仕向けたんだ。それが僕とゲイリーのやったことなのさ」としてやったりの表情だった。

 グリズリーズはミネソタ・ティンバーウルブズとの1回戦に続いて、2カード連続でホームの初戦を落とした。それでも、モラントがゲームハイの34得点に9リバウンド、10アシスト、3スティールとチームを牽引。6本の長距離砲を沈めたジャレン・ジャクソンJr.が33得点、10リバウンド、ディアンソニー・メルトンが14得点、7リバウンド、3スティール、クラークが12得点、9リバウンド、2ブロックをマークするなど、タフなチームであることは十二分に証明された。

 3日に行なわれる第2戦で、グリズリーズが初戦を落としたリベンジを果たすのか、それとも試合巧者のウォリアーズが2連勝を決めるのか。次戦も白熱した展開となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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