現地時間5月1日、ラ・リーガ第34節が行なわれ、マジョルカは1-2でバルセロナに敗れた。

 敵地でのバルサ戦とはいえ、降格回避のために勝点が欲しいバレアレス諸島のクラブだったが、得点源のヴェダト・ムリチを累積警告で欠くというあまりに厳しい環境。それでも、32節でカディス(17位)がカンプ・ノウで1-0の勝利を飾っており、また優勝争いが決したこともあって、16位のマジョルカにも付け入る隙があるかもしれないとの期待もあったのだが、ホームチームに主導権を握られた状態で25分、54分とゴールを許す。
  ハビエル・アギーレ監督は59分の久保建英を皮切りに、10分間に4選手を入れ替えて攻撃の活性化を図り、79分にアントニオ・ライージョのゴールで1点差に迫るも、それ以上の追い上げはならず。降格圏(18位)からはわずか勝点差1という際どい状態は変わらないまま、残り4試合を戦うこととなった。

 古巣との対決で、一部のホームサポーターからブーイングを浴びながらピッチに立った久保は、31分間で12回のボールタッチ数に止まり、シュートでは積極性を示してチーム最多の2本を放つも、1本は枠を捉えられず、もう1本は相手DFにブロックされるなど、決定的なプレーとはならなかった。

 試合後、指揮官はこの日本人選手について「タケはアンバランスな選手であり、固定するのではなく、自由にプレーさせる必要がある。彼のことはとても気に入っており、良い仕事をしていると思う。もっと長い時間、プレーしてほしいと思っているが、難しい試合では、それができないこともある」と語り、その起用法に制約があることを窺わせている。

 現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」、『AS』紙は「0」の最低評価。前者には「久保とサルバ・セビージャの投入で、ラストクォーターではよりマジョルカは良くなった」と、ポジティブな記述も見られた。

【動画】久保建英が古巣バルサ相手に奮闘! 積極的なフィニッシュも バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、スタメンに久保の名がなかったことに注目し、「元バルサで、現在はレアル・マドリーが所有してマジョルカに貸し出されている久保がサブである」と驚きと疑いを込めて報道。5点満点の採点では「2」とこちらも厳しめだが、寸評では「危険な存在だった。元カンテラ(バルサ下部組織)の選手は爆発しなかったものの、彼は才能を持っている」と、良い点も挙げている。
  また同メディアは、久保のカンテラ時代からの友人であるアンス・ファティが負傷から回復して102日ぶりにピッチに戻って来たことを伝える記事で、「マドリーに移籍したことでカンプ・ノウの観客から非難の口笛を浴びた久保を擁するマジョルカ相手の夜、19歳の少年は盛大な拍手を受けた」と、好対照ぶりを綴った。

 最後に、マジョルカの地元紙『Ultima Hora』は「アギーレ監督がこれまでの戦術を解除し、セビージャ、久保、イ・ガンインと、慎重にカードを切ったことで、ライージョがゴールを奪い、カンプ・ノウに落ち着きがなくなった」と報じている。

構成●THE DIGEST編集部
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