期待のサムライルーキーが、メジャーの“壁”に当たっている。シカゴ・カブスの鈴木誠也だ。
【画像】カブス専門メディアが分析した鈴木誠也への投球分布図をチェック

 今年3月にポスティングで広島から鳴り物入りで入団した鈴木。開幕当初は見事な適応能力を見せ、4月は21試合で打率.279、出塁率.405、長打率.529、OPS.934と打ちまくり、日本人選手としては、2018年9月の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)以来7人目の月間最優秀新人に選ばれた。

 一時は打率4割を維持していた27歳だったが、5月に入ってから極度の打撃不振に陥っている。ライバル球団によるデータ分析が進行した影響もあり、開幕当初の勢いは見る影もない。直近6試合では5度のノーヒットを記録するなど、打率も.250まで落ち込んだ。

 そんな鈴木の現状を地元メディアはどう見ているのか。シカゴの放送局『NBC Sports』は、「スズキはスランプに悩まされてはいない……まだ」と銘打った特集記事を掲載。そのなかで、「明らかに今の状態は良くない」という本人のコメントを伝えたうえで、次のように分析した。
「スズキ自身はスランプに陥った明確な理由を特定できてはいない。だが、今の彼は、ほんの少しタイミングがずれていて、打つべきボールを何球か打ち損じている。事実、多くの投手が我慢強くボールを見てくるスズキに対して、カウントの序盤から積極的に変化球を投じて、振らせようとしている。だが、カブスは契約時からこうした時期を迎えるのは計算していたはずだ」

 また、カブスの専門メディア『Bleacher Nation』も鈴木の現状を簡潔に説いている。現地時間5月3日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックス戦後に公式ツイッターを更新し、開幕1週目と、それ以降の投球チャートの2種類の画像を投稿。「5球以上見た後に、3球目のストライクを見逃す打者はこれまで見たことない」と比較しながら、次のように論じた。

「スズキがそうなる理由の説明は驚くほどシンプルだ。開幕1週間で、相手投手はボール球をたくさん投じた。だが、彼が振らないと気づくと、彼らはストライクをどんどん投げ始めた。(投球変化に)1週間しかかからなかった」

 長丁場のシーズンで早くも訪れた山場。球界屈指と言われる優れた選球眼がメジャーの投手陣に分析されるなかで、9勝15敗と負け越しているカブスの不振を脱却するためにも、鈴木の奮起が期待される。

構成●THE DIGEST編集部
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