F1第5戦のマイアミ・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は9番グリッドからのスタートで2戦連続のポイント獲得が期待されたが、グリッド不足に苦しんで順位を落とし、12位でレースを終えている。

 レース後に「フリー走行1回目から車に対する信頼性を高めてきたことを喜んでいただけに、今日のパフォーマンスの乏しさにはフラストレーションが溜っています」と失意のコメントを残した角田に対し、各国のメディアも軒並み低評価を下すことになったが、彼のパフォーマンスよりも、車に原因を求める媒体の方が多かったようだ。

 そんな中で、イタリアのF1専門サイト『CIRCUS F1.com』は「角田は素晴らしい進歩を遂げた」と称賛。「昨季と比べての成長ぶりは明らかであり、最初の5レースで驚きを提供し、彼よりはるかに経験を積んでいるチームメイトのピエール・ガスリーの、チーム内でのまともな競争相手となっている」とも綴っている。

「レースへの意欲と熱意を全く欠くことのないユウキは、昨季の若さゆえの過ちを糧にして、F1での新たな冒険に向けて十分に準備ができていることを示した。彼のパフォーマンスは、フライングラップ、レースのペース、技術面だけでなく感情面をマネジメントする能力など、あらゆる面で進化した」
【関連記事】マイアミGP12位の角田裕毅への各国メディアの採点&寸評は? こう賛辞を贈る同メディアは、さらに「今季のアルファタウリのマシン『AT03』は、現時点では昨季以前のものほどの価値を備えていないが、日本人ドライバーはそこから最大限の力を引き出している。イモラでは最高の形で7位フィニッシュを飾り、マイアミでも予選までに素晴らしい印象を見る者に与えた」と続けた。

 昨季は大差をつけられたフランス人チームメイトに対して、「今季はかなりバランスの取れた状態になっており、現時点では4ポイントのリードを奪っている」と指摘するとともに、「角田の上昇傾向は、彼の持てる能力を示している。ルーキーイヤーを終えたドライバーが、全て彼と同様の進歩を見せるわけではない。ドライビングの能力だけでなく、その性格の良さゆえのものである」と、改めて資質の高さにも言及している。

「もちろん、長いシーズンのほんの始まりを我々は過ごしただけだが、ユウキの前途はバラ色であり、ピエールと比較しながら、彼の成長ぶりを追っていくのは、非常に興味深いこととなるだろう」

 このように、記事はポジティブな言葉で締められた。果たして、角田は同メディアの期待に、パフォーマンスと結果で応えられるか。まだ改善すべき点は幾つもあるとはいえ、着実な進歩は、アルファタウリのフランツ・トスト代表だけでなく、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問からも称賛されており、チームとの契約最終年となっている今季、今後のF1キャリアのためにも、大きな躍進を遂げることが求められる。

構成●THE DIGEST編集部
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