ロサンジェルス・エンジェルスの調子がすこぶる良い。今季開幕前には下位への低迷も予想されていたが、現地時間5月11日時点で2位のヒューストン・アストロズと1ゲーム差ながらアメリカン・リーグ西地区首位に立っている。
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 8年ぶりの地区優勝へ向けてロケットスタートを切ったエンジェルス。彼らの好調な滑り出しを支えるのが、ふたりの“偉才”。大谷翔平とマイク・トラウトである。

 言わずと知れた二刀流スターの大谷は、ここまで投げては3勝(2敗)、防御率2.78、奪三振率12.80をマーク。打っても打率こそ.258ながら、6本塁打、21打点、長打率.445と上々の成績だ。一方、過去3度のMVP受賞者であるトラウトも今季は絶好調。打率.337、9本塁打、19打点、OPS1.183、長打率.457と軒並みハイアベレージを記録しているのだ。

 球界屈指の才能を持つ両雄が健在だからこそ、エンジェルスが上位争いを繰り広げられているのは言うまでもない。となれば、必然的に話題となってくるのが、今季のMVP争いを巡る論争だ。

 現地メディアでも有力候補として、連日のように大谷とトラウトはクローズアップされている。そのなかでMLBの公式ネットワーク局『MLB Network』の番組「MLB Tonight」では、元MLBスターたちが激論を交わした。

 大谷とトラウトが2者連続本塁打を放った今月9日(現地時間)のレイズ戦の翌日に放送となった同番組で持論をぶつけ合ったのは、元アメリカ代表コーチのビル・リプケン氏と、元コロラド・ロッキーズのGMであるダン・オダウト氏だ。

 論争のキッカケとなったのは、「もしオオタニが20登板して、25本塁打も打てば、新たな思考に基づいて彼がMVPだ」というビル・リプケン氏の一言だった。
 続けざまに「この先8年から10年はオオタニがやることは誰も出来ないってことがポイントだ。彼の能力は他の選手とは一線を画している」と熱弁をふるったリプケン氏に対し、オダウト氏は「じゃあ聞かせてくれ、トラウトが今のペースで打ち続けて、大谷が25本塁打、防御率2点台半ばだったらどうなる?」と指摘。そのうえで、こう続けた。

「トラウトのWARがオオタニよりも高かったらどうなるんだ? それはオオタニが両方やることと大きな違いにはならないはずだ。トラウトが1年を終えてWARが7か8ならそれはMVPに値しないのか」

 これにリプケン氏が「オオタニが1年を通じて先発2番手のような投球をして、25本塁打を打ったら他の誰よりも優れていると思うんだ。そうなったら、トラウトは打率.380、40本、打点130は挙げなきゃいけない」と反論。すると、オダウト氏は「.380? そんなのウィリー・メイズだって打ててないぞ」と訴えると、「君はダークサイドに堕ちたな(笑)」と語気を強めた。

「オオタニの25本塁打はオフェンスとしては良い年とは言えないよ。打率.300だって打つには、いまのスランプを抜け出さなきゃね」

 冗談を交えつつ、大谷とトラウトのMVP争いの行く末を論じた両者。討論の最後には、ふたりはそれぞれ自らの予想を言い切っている。

「打率は.280、それで25本塁打、80打点。そして先発では25登板、防御率3.00。これならオオタニがMVPだ。次の8年間はずっとね」(リプケン氏)

「私は彼に全く同意できないね。トラウトが.325、35本塁打、120打点だったら彼がMVPだ。ここまでの数字が残せるなら、打撃面のパフォーマンスだけでも投打両面のパフォーマンスを凌駕する」(オダウト氏)

 はたして、両者の予想は実現するのか。仮に大谷とトラウトが論じられた通りのスタッツを残せば、エンジェルスの地区制覇も可能性が高まっていくのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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