現地時間5月11日、スコットランド・プレミアシップのチャンピオンシップ・グループの第37節でセルティックはダンディー・ユナイテッドと1-1で引き分けた。これで2位の宿敵レンジャーズとの勝点差を4とし、1試合を残して2シーズンぶり52回目のリーグ制覇を果たした。

 昨季は宿敵に勝点25の大差をつけられて10連覇を阻まれたセルティックは今季、開幕戦でハーツ(ハート・オブ・ミドロシアン)に1-2の敗北を喫し、6節を終えた時点で3敗という悪いスタートを切ったにもかかわらず、7節以降はひとつの黒星もなく、31戦連続無敗を達成。今季よりチームを率い、当初は厳しい目を向けられていたオーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー監督は、以下のように喜びを語っている。

「我々は困難なスタートを含め、全ての障害に打ち克ってきた。トップに立つのに相応しいと思う。我々は互いを信じ合ってきた。我々は確固たるチームを作り上げ、プレースタイルを確立するというタスクを設定し、誰も責任を放棄することはなかった。外部の雑音に気をとられることなく、選手は自分たちが成し遂げようとしていることを信じてきた。そして、我々は報われた」
  そしてセルティックといえば、今季の歩みを語るうえで欠かせないのが、日本人選手の存在だ。昨夏に加入した古橋亨梧がすぐに結果を出してセンセーションを巻き起こすと、冬の移籍市場ではさらに、前田大然、旗手怜央、井手口陽介の3人が仲間入り。前田はゴールと運動量を武器に主力に定着、旗手も攻守で貢献できるMFとして、宿敵レンジャーズ戦でヒーローとなり、すぐに不可欠な存在となった。

 今季、リーグとスコティッシュリーグ・カップの二冠に貢献した助っ人のうちの3人は、「チャンピオン!2つ目のタイトルを獲得できて嬉しいです。(後略)」(古橋)、「CHAMPIONS」(前田)、「Champions 優勝しました〜」(旗手)と、それぞれ自身のSNSで喜びのメッセージを投稿している。 現地メディアも、日本人選手の貢献度の高さを様々な形で認めており、英衛星放送『Sky Sports』では、元スコットランド代表FWでセルティックでもプレーした、現コメンテーターのアンディ・ウォーカー氏は「今季のセルティックのキープレーヤー5人」として、キャメロン・カーター・ビッカース、ジョッタ、カラム・マグレガーとともに、旗手と古橋を選出した。

 旗手については、「普通、1月に加入した選手の起用は疑わしいものだが、彼の場合はそうではなかった。ハーツに対する見事なゴール、続くレンジャーズ戦での2発で、すぐに彼はチームに定着した」と賛辞を送った。

「点が取れて、なおかつファイナルサードで相手の守備を崩すパスを出せる選手を見つけるのは困難なことだが、セルティックは高品質の選手を発掘してみせた。謙虚さを持っている点も素晴らしい。時々、疲れているようにも見えるが、スコットランドのペースに素早く適応しており、来季も成長を続けるだろう」

 一方の古橋に対しては、「クラブのメインストライカーであることは間違いなく、ポステコグルー監督も明らかに彼を信頼している。リーグだけでなく、リーグカップ決勝でも素晴らしいゴールを決めたが、彼はそれを簡単にやってのける。コンディションを崩さなければ、成長を続ける選手であり、来季はチャンピオンズ・リーグでの活躍も期待したい」と記述。なお、ウォーカー氏は選外とした前田についても「素晴らしいシーズンを過ごし、トップ5に入れる可能性があった」と言及した。
  また、英国公共放送『BBC』は「リーグを制するうえで鍵を握った7試合」を選定。そのなかには、古橋が開始11分で先制点を挙げた8節アバディーン戦(2-1)、前述の旗手が躍動して2ゴール1アシストを記録した「オールドファーム・ダービー」(3-0)、前田が直前のマグレガーのPK失敗をカバーする先制ヘッド弾を決めたリビングストン戦(3-1)が含まれている。なお、他は14節ロスカウンティ戦(2-1)、20節セント・ジョンストン戦(3-1)、24節ダンディー・U戦(1-0)、32節レンジャーズ戦(2-1)が選ばれた。

 これらからも、いかに日本人選手が、セルティックのタイトル獲得において、重要な役割を担ったかが分かると言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

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