現地時間5月15日、ラ・リーガ第37節が行なわれ、マジョルカは2-1でラージョ・バジェカーノを下して、17位に浮上した。
  前節終了時で18位に沈み、今節で降格決定の可能性もあったバレアレス諸島のチームは、今季のホーム最終戦で積極的なプレーを見せて先にチャンスを創り、13分にはエースのヴェダト・ムリチがフリーで打点の高いヘッド弾を放って先制点を奪う。その後、守備でもGKマノロ・レイナを中心に奮闘してリードを維持するが、60分にCKからパテ・シスに同点とされたマジョルカ。そのまま後半アディショナルタイムに突入したが、90+2分にアブドン・プラツがクロスをうまく捌いてゴール右隅に流し込んだ。

 地元出身でクラブのユース育ちでもあるアブドンによる劇的ゴールで勝点3を奪取し、生き残りに成功したマジョルカ。最終節では9位のオサスナ相手のアウェーマッチ、同勝点のライバル・カディス(直接対決の結果によりマジョルカが上位)は最下位アラベスと対戦ということで、厳しい状況に変わりはないものの、自力で残留を決められることになり、試合後のホームスタジアムは大いに盛り上がった。

 64分にハウメ・コスタとの交代でピッチに立っていた久保建英も、この劇的な勝利にチームメイトとともに喜びを爆発させ、自身のSNSではスタンドから撮影されたゴールの瞬間の動画を公開している。26分間で攻撃を活性化させるなど、チームに貢献した20歳は、専門サイト『Whoscored.com』によれば、21回のボールタッチで、シュート2本(枠内1本)、パス11本(成功率64%)、タックル1回(成功)、インターセプト1回というスタッツを記録した。

 現地メディアの評価を見ると、 スペインの通信社『EFE』は「バジェカーノのゴールで、降格の位置に再び引き戻された後、一からスタートをやり直しとなり、クボとダニを加えた朱色のクラブは、必死の攻撃を開始した」と、背番号17の日本人に言及している。

 採点で見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点中の「2」と高く、ハビエル・アギーレ監督の采配を称賛する記事の中で「指揮官のベンチでの動きにより、事は完璧なものとなった。クボは危険を生み出し、イ・ガンインはファウルを誘発。しかし、栄光を掴んだのはアブドンだった」と綴り、交代選手たちをポジティブに評した。

【動画】久保建英は終盤の攻勢を演出! マジョルカがバジェカーノ戦で残留へ大きな勝利『AS』紙も「アギーレ監督は攻撃の駒を全て持ち出し、それらは機能した。ダニ・ロドリゲス、久保、イ、そしてアブドンの起用は、試合に革命をもたらした」とし、日本人選手には、こちらも「2」の高採点。一方、マジョルカの地元メディア『Ok Baleares』は、得点を挙げたムリチ、アブドン以外は、久保も含めて「1」と厳しい評価となっている。
  バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、5点満点で「2」という低めの採点となったが、一方で速報記事では「ほぼ全ての攻撃が、主に右サイドでプレーするクボのスパイクを経由して展開された。彼はゴールを奪う必要があるマジョルカから、(相手にとっての)危険を引き出した」と称賛。対して、マジョルカの地元紙『Ultima Hora』は「縦への意識が強く、相手チームを驚かせた」と評し、こちらは高採点となる「2」を与えた。

構成●THE DIGEST編集部

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