今季、3年ぶりにプレーオフの舞台へ戻ってきたゴールデンステイト・ウォリアーズは、1回戦でデンバー・ナゲッツを4勝1敗、カンファレンス準決勝ではメンフィス・グリズリーズを4勝2敗でそれぞれ下し、カンファレンス・ファイナルへと駒を進めた。

 現地時間5月18日に幕を開けるダラス・マーベリックスとの対戦に向け、グリズリーズとのシリーズ第2戦で左ヒジを骨折したゲイリー・ペイトン二世の復帰は微妙だが、新型コロナウイルス感染により第4戦から離脱していたスティーブ・カー・ヘッドコーチはチームに再合流しており、ほぼベストメンバーで臨むことができる。

 そんななか、16日のチーム練習後にアンドリュー・ウィギンズが「僕はもの凄く堅実になった気がする。まだまだもっと多くのことができるし、このチームをもっと助けられる」と語った。

 2014年のドラフトで1位指名を受けたカナダ出身のフォワードは今季、ミネソタ・ティンバーウルブズに在籍していた18年以来となるポストシーズンに出場。ここまで11試合に出場し平均14.5点、6.9リバウンド、1.2アシスト、1.1ブロックに3ポイント成功率40.0%(平均1.5本成功)を記録している。

 チームにはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという生え抜きのスターが3人おり、ウィギンズが特別目立っているわけではない。それでも203㎝のサイズを生かしたディフェンスやリバウンド、要所でチームの勢いを繋ぐショットや流れを引き寄せる3ポイントを沈めており、マブズとのシリーズでも攻守で活躍が期待されている。
  というのも、ウィギンズがマブズ戦で主にマッチアップするのはルカ・ドンチッチだからだ。23歳のオールラウンダーは、今プレーオフで平均31.5点、10.1リバウンド、6.6アシスト、1.9スティールと猛威を振るっており、ウォリアーズは彼の爆発を許すことは避けたいところ。

「タフなマッチアップになることは間違いない。このプレーオフで彼がやってのけていることを見れば、チーム全員で協力してやっていかなきゃいけない。彼はそれほどの選手だからね」とウィギンズは語る。

 エースのカリーはコートの両サイドで奮戦するウィギンズを「僕らは彼が勝利を重ねるバスケットボールでインパクトを与えられることを知っている」と口にし、こう話していた。

「彼はディフェンスでフィジカルになっていて、マッチアップ相手を苦しめているし、チャレンジに立ち向かっている。それにリバウンドにも絡んでいるし、オフェンスでもペイントアタックしたり、オープンショットを打ってアグレッシブになっている。それら全てができれば、彼はゲームにまた違ったインパクトをもたらしてくれる。このチームをさらに高めてくれるんだ」

「僕はこれまで、この位置まで勝ち進んだことがなかったから、スペシャルな機会になっている」と充実した日々を送るウィギンズの働きは、ウォリアーズがNBAファイナルへと勝ち進むためには不可欠となる。

文●秋山裕之(フリーライター)