リバプールは現地時間5月17日に行なわれたプレミアリーグ第37節のサウサンプトン戦で2-1の勝利。首位マンチェスター・シティとの勝点差を1に縮めて「4冠」に望みを繋いだが、この試合で南野拓実は貴重な同点ゴールを挙げるなど、久々の出場試合で大きな貢献を果たした。

 残り試合はいずれも落とすことが許されないものであること、また彼のFW陣における序列を考えると、これ以上ピッチに立てずにシーズンを終える可能性は高いと思われていた南野。だが、昨季のレンタル先のチームとのアウェー戦では、公式戦では4試合ぶり、リーグ戦では実に9試合ぶりにメンバー入り。そして公式戦14試合ぶりの出場(リーグ戦では26節ノリッジ戦以来)、それも今季初となるリーグでのスタメン入りを果たした。

 1点ビハインドで迎えた27分に決めたゴールは、ペナルティーエリア右側でディオゴ・ジョッタのパスを受け、迷わず右足を振り抜いて、相手GKとポストの狭い隙間を撃ち抜いた、鮮やかな一撃だった。

 リバプールはその後、CKからジョエル・マティプが頭でゴール右隅に流し込んで逆転に成功し、リードを守り切って勝利。自身のゴールの後は、古巣相手で喜びを表わさなかった南野だが、試合後はSNSで自身のゴール場面の画像を公開するとともに、「大きな勝点3」と投稿している。 今季これまでのリーグにおける合計出場時間(86分間)を1試合で超えるフル出場をし、リーグではブレントフォード戦以来となる通算3得点、公式戦では10得点に到達した南野。そんな日本代表FWについてユルゲン・クロップ監督は「あまりプレーできないことを遺憾に思う」と語った。

 また、稀代の熱血漢は、南野を含めた出番の少ない控え選手のプレーに対しては「パフォーマンスには満足しているし、少しばかり感動的でもあった。正直、彼らは凄い! ガレージにフェラーリを置いているようなもので、外に出すと、彼らはすぐにその働きを見せる」と称賛した。

 チームの公式サイトも「トップクラスのタキ」と、主に右サイドで躍動した背番号18を絶賛。「2020年12月のクリスタル・パレス戦以来となるリーグ戦での先発出場を果たした日本代表選手は、昨季の後半を過ごしたセント・メアリーズに戻り、素晴らしいゴールを挙げた」と伝え、さらに以下のように続けている。

「彼はFAカップとカラバオ・カップでチーム得点王として重要な役割を担い、全公式戦でわずか9回の先発出場で10得点目を記録。オールラウンドでの確実なパフォーマンスと、彼が2月のノリッジ戦以来プレーしていなかったという事実は、矛盾するものである」

 また、昨季のレンタル期間中のボスであり、しばしば南野についてポジティブなコメントを発してきたサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「最初の失点は、我々全員がボールの後ろにいたため、タキの得点を抑えることができなかった。彼はうまくプレーしたし、このエリアでは非常に強いことが分かるだろう」と賛辞を贈った(サウサンプトンの地元メディア『Hampshire Live』より)。 101分毎にゴールを挙げ、モハメド・サラー(130分)、クリスチアーノ・ロナウド(133分)を上回る得点率を記録した。そんな南野について、現地メディアは軒並み高評価を下している。

 英衛星放送『Sky Sports』は10点満点の採点で他の多くのチームメイト同様に「7」を与え、「プレミアリーグへの完璧なカムバックを果たした」「安定したフィニッシュ」と記し、英国公共放送『BBC』での視聴者投票による採点は、チーム3番目となる「7.66」となった。

 リバプールの地元紙『Liverpool Echo』も「7」の高採点とし、寸評では「良い印象を与えようと必死にプレーし、際立ったフィニッシュで同点ゴールを決めた。その前のシュートはGKアレックス・マッカーシーに防がれ、またチームメイトのプレーの妨げになったことが1、2度あった。しかし、古巣相手に嬉しい90分間を過ごした」と、良い点と悪い点の両方を挙げている。
  サッカー専門メディアの『90min』は、「前半に力強いフィニッシュ。常にハードワークし、幾度も良いボール捌きを見せた」とポジティブな記述で、こちらも採点はチーム2番目タイの「7」。同じ採点としたリバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は、「最初の25分間は、細かいプレーとチェイシング以外にはほとんど何もしなかったが、その後、素晴らしい走り込みから素晴らしいボールタッチを見せ、2つ目のタッチでゴールを決めてみせた」とポジティブに評した。

 最後に専門メディア『Whoscored.com』は、ボールタッチ50回、シュート数がチーム2番目の4本(枠内外が2本ずつ)、パス31本(成功率84%)、キーパス1本、ドリブル3回(成功1回)、空中戦2回(成功1回)、タックル2回(成功1回)、クリア2回、インターセプト2回、ボールロスト3回という南野のスタッツを紹介するとともに、「7.91」という両チーム単独最高の採点を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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