ロシアからカナダへの国籍変更が明らかとなった女子フィギュアスケーターに対して、ロシア側から矢継ぎ早に罵詈雑言が飛び出した。
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 渦中の人物となっているのは、2018年の平昌五輪・団体で銀メダルに輝いたナタリア・ザビアコだ。アレクサンドル・エンベルトとのペアで世界選手権や欧州選手権でも表彰台に立つなど、ロシアを代表するスケーターのひとりだった。

 ただ、2019―20シーズンを前にエンベルトが病に伏せたことをきっかけに、事実上の引退状態が続いていた。今年2月に始まったウクライナ侵攻作戦を受けて、ロシア人スケーターたちが国際舞台から締め出される結果となり、27歳は現役復帰を決意。そして新天地をカナダに求めたのだ。すでにカナダ人のザカリ・デイルマンという新たなパートナーを得て、精力的にトレーニングに励んでいるという。

 寝耳に水だったのがロシア側で、各メディアは驚きと怒りを持ってこのニュースを伝え、関係者からの批判的なコメントを連日のごとく紹介している。

 エフゲニー・プルシェンコ氏の妻であるヤナ・ルドコフスカヤ氏は「4年近くも競技から離れていたのに、他国でリスタートするなんてよく思いつくわね。恥を知りなさい」とチクリ。さらに「悪の誘いに乗るなんてまったくプロフェッショナルじゃないわ。ロシア・スポーツ界にとってはなんら痛手ではないけれどもね」と付け加えた。

 旧ソ連時代にペアで五輪3連覇を果たし、現在は国会議員のイリナ・ロドリナ氏は「これは誰? 2018年オリンピックの団体銀メダリスト? 慰みみたいなものね」と侮辱したうえで、「カナダに国旗を変えるようだけど、どうでもいい選手でしょ。ほかに有能な選手はたくさんいるから問題ないわ」と吐き捨てている。
 
 国会議員のセルゲイ・マリンコビチ氏は、ザギアコが2014年に生まれ故郷のエストニアからロシアに国籍変更した事実に触れ、「ロシアでキャリアを積んだからこそ今がある。なのに前代未聞の裏切り者だ!」と怒り心頭。同じく国会議員のヴィタリ・ミロノフ氏は「まるで売春婦じゃないか。恩知らずめ。しかもロシアを非難している国のひとつに鞍替えするなんてあり得ないだろ!」とまくし立てた。

 一方で、2002年ソルトレイク五輪・男子シングルの金メダリスト、アレクセイ・ヤグディン氏はやや好意的な見解を示した。「彼女の現役復帰とこれからの成功を祈るよ。国籍変更が正しい選択なのか、そうでないのかはさておき、人にはそれぞれ考え方に違いがある」と説き、「正直言ってあんまり期待はできないけど、僕の見立てが間違っていることを証明してほしいね」とエールを贈っている。

 最近になって、ロシアから他国へとスポーツ市民権を変更する動きが活発化している印象だ。しかも今回は現役の五輪メダリストによる国籍変更という初めてのケースなだけに、今後への影響が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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