F1第6戦のスペイン・グランプリは5月21日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は2戦連続のQ3を逃し、13番手で決勝を迎えることになった。

 先に行なわれたフリー走行(FP)3回目では、22周回でベストタイムは1分21秒449。これは全体の15番手であり、前回マイアミGPとは対照的に、セッションごとに順位を落とす結果となった。

 そして迎えた予選Q1、ラストアタックで1分20秒707を計測して12番手につけて2戦連続での突破を果たしたが、Q2では1分20秒639とトップ10には迫ることができなかった(10番手のミック・シューマッハーとは0.203秒差)。

 予選後、日本人ドライバーはチームの公式サイトを通して、「今日は車から最大限の力を引き出せたと思うので、その点は満足しなければいけません。バルセロナに来てからは、ペース不足に苦しみ、FP1から劣勢に立たされました。前回のマイアミGPと比較すると、今回は最初から、予選Q3に進むのは難しいと思っていました。チームにとって、今週末のここまでの歩みはベストなものではありませんが、レースはうまくまとめていければと覆います」と、ネガティブな内容のコメントを残している。

 インタビューでも「ロングランがしっかりできなかったこともあり、マイアミでのレース同様に難しいものになると思います」と決勝に向けては悲観的な見方を示しながらも、ポイント獲得を目指すと強調した角田について、チームはSNSで「タフな1日になった」と、こちらもネガティブに振り返った。

 チームは、Q2に角田とピエール・ガスリーの両ドライバーが進出した際には「グレート・ジョブ!」と称賛。しかし、それだけ車が厳しい状況であることを承知しており、Q2での敗退後には「トップ10に入るには速さが十分でなかった」「明日、ポイントを得るためには、まだやるべき仕事が多くある」と綴っている。

 また、テクニカルディレクターのジョディ・エギントンも「今日はとても難しいものとなった。この結果は、我々がここバルセロナで求めていたものではなかった」と語り、以下のように続けている。
 「両ドライバーは車のポテンシャルを最大限に活かそうと一生懸命に頑張ったが、車はバランスに欠けており、Q2より先に進むことはできず、修正に集中することとなった。歴史的に、このコースでのオーバーテイクは難しいが、レースでは前に出る方法を探すことになる。タイトな中団争いとなるだろうが、目標は両ドライバーがポイントを獲得することだ」

 ちなみにFP3では、ガスリーがエンジンの問題でほとんど走行できないまま予選に臨むことを余儀なくされたが、F1公式サイト『F1.com』は「セットアップの時間も、車の感覚を掴む時間もなかったため、Q2脱落(14番手)にそれほど驚きはなかった」と報じるとともに、「角田も同様の結果となったが、少なくともチームメイトを打ち負かしてみせた」とも記している。

 イタリアの自動車専門メディア『MOTORIONLINE』は「角田が予選でガスリーに勝つのは今季2度目のことだが、ファエンツァのチームにとって、難しい週末となっている。初日に『満足していない』と公言した日本人ドライバーにとって、土曜日は幾らか状況が改善されたものの、それでも『AT03』はトップ10からは程遠い位置にいる」と厳しく報じた。

構成●THE DIGEST編集部

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